人がエンタメを好むは心の安定を求めるからである

ドラマやアニメ、舞台、歌など……私たちが生きている世界にはいわゆる「エンターテイメント」と呼ばれるものが溢れています。

本来ならなくても生きていけるもの、それがエンターテイメントというものです。しかし今の時代、エンターテイメントこそが一番の産業になるつつあるように思います。

ではなぜここまでエンターテイメントが受け入れられ、夢中になるのか。それは大なり小なり、「現実からの逃避」があるからだと実体験からも感じています。

初回の投稿となりますが、今回は私、新庄海琉とエンターテイメントの関係性の変遷を綴ってみようかなと思った次第です。

私は昔から本の虫だった

自己紹介が遅れました。私は今webライターを職にして食べているアラフォーの独身女子です。(まぁ、アラフォーなので女子という言葉はもう当てはまらない気もしますが……www)

とは言っても、書くことを仕事にしたのはここ数年のことです。それまではただの本好き、趣味で小説やら書いているただのヲタクでした。(それまで何をしていたのかなどは、またいずれお話できたらなと思います)

私の幼少時代、俗に言う「少し変わった子」でした。近所の友達の家に遊びに言っても、その友達の家でずっと本を読んでいるような子供だったのです。

友達の家に行くのなら、普通はその友達と一緒に遊びますよね?私は、とにかくどんな場所でも友達より「本」だったのです。私の親いわく、5才ごろにはすでに黙読をマスターしていたそうです(笑)

何故そこまで本が好きだったかというと、本の世界には「楽しい」が詰まっていたからなんですよね。そして、自分で楽しむ世界を選べたことも大きかった。自分が好きなものを、好きなように選んで好きなように楽しめることが幸せだったのでしょう。

結局のところ、わたしは自分の世界観が強い子供だったのです。それが小学校にあがった頃から如実に現れ始めました。

孤立していた学生時代

私は今でこそ周りに意見を合わせるという狡猾さ(?)を持ち合わせましたが、子供の頃は自分の意見を曲げない、扱いづらいタイプの子供でした。それは友人同士でも変わることはなく、それはまぁ「ズバッ」とものを言うタイプでしたねぇ……。

だからなのか、私は一人でいることがとても多かったです。まぁ、一人でいることが苦痛なタイプではなかったので全く問題ではなかったのですが。

一人でいる時間に何をしていたのかというと、図書館にこもってましたね。ひたすら本を読んでました。1日に1 冊ペースで読んでいたので、1年で軽く300冊ほどは読んでいましたもの。

本当に本があればよくて、友達と遊ぶ意味をあまり見いだせないくらいだったんですよ。変わってますよね、ほんとに(笑)

しかしこんな性格が災いしてか、高校を卒業するまで人の輪に溶け込むことがとにかく下手でした。いじめのようなものを受けたことも一度や二度ではありません。普通ならしんどいと思うのでしょうが、実はわたしの場合そこまでしんどいとは感じていなかったんです。

私の居場所は現実世界ではなく、二次元だったから。

二次元の世界が、一番楽しかったんですよね、ほんとに。そんな私が現実世界とうまく溶け込めるようになったのも、二次元のおかげだったんです。

ネットとコミケで人間関係を学んだ

気心の知れない深く付き合える友達というものができたのは、同人の世界に足を踏み入れたときです。19歳のときに、地元の同人誌即売会に行ってから、自分らしく付き合える交遊関係が格段に広がりました。この頃には本だけでなく、アニメから声優へ、2.5次元舞台へと守備範囲が広がりそれに合わせて友人もどんどん増えていきます。

偏見が入っているかもしれませんが、私の年代ではまだ、アニメなどの2次元にハマっている人は人付き合いがあまり得意ではない人が多かったと思います。傷つくのに敏感だからこそ、みんな踏み込んでほしくない場所には踏み込まなかったのです。

そんな人たちが、好きなものを通して少しずつ他人と深く交わっているのが同人誌即売会やイベントなどの現場やインターネット上の交流でした。好きなものを通しているからこそ、きちんと本音をぶつける練習ができたのではないかなと感じます。

かくいう私も、この頃出会った友人たちが一番向き合ってくれていました。私のダメなところを、指摘して叱ってくれたのも二次元を通して出会った友人たちです。言っても大丈夫なラインの見極めも、この交友を通して学んでいきました。

この友人関係を構築したなかで、わたしは「自分で作品を発表する」という作業を始めました。そして、会社勤めでもなかなか上手くいってこなかった私が一番やりやすく感じているのも、今のwebライターというクリエイティブな職場です。結果的に、自分の感性でものを作り出す環境が一番人間関係も上手くいくんだなと実感している次第です。

エンターテイメントが心の居場所であることで自分らしく生きていける

結果的にこの言葉につきるなと、私はこの記事を書きながら再認識しています。エンターテイメントを生き甲斐にしながら日常の嫌なことを忘れるもよし、作品を発表して承認欲求を満たすもよし、人の気持ちは様々です。自分らしく生きていくための一つの道具(?)が、エンターテイメントなんだと思います。

《追記》エンターテイメントのなかでも、色々なものにてを出した結果今の私が出来上がっています。次回からは、私の人格形成のなかで避けて通れない作品をご紹介していけたらな、とおもいます。お付き合いいただけたら幸いです。

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