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緑の小人のおじさんの事

私が5歳の時 祖母の家に住んでました。
古い日本家屋でした、今では両親が現代風に建て替えて住んでいます。

その両親は若い頃は忙しかったので 私は、よく祖母と2人で寝起きしていました。

ある日起きたら床の間に1人でした。夜中なのか 朝方なのか。
やけに縁側のある窓の方が明るいんです。
壁にはお面が👺ありました。何とも不思議なのですが 夢とは感覚が違うんです。明らかな記憶。

窓の外には 緑の身体、緑の顔のこびとが
6,7人 いやもっといたと思います。
帽子をかぶっていました。子どもくらいの大きさですがバランスとしてはおじさんなんです。

庭にはチューリップの球根を植えていたのですが 、こびと達はその周りを耕していました。私には理解できない言葉を話していました。高い音の言葉。

私は しばらく眺めていました。楽しそうでした。庭がものすごく明るかった。

キョロキョロと祖母を探しましたがいない、
でも 特に怖くなかったので わたしは、しばらくの時間そこに佇んでいました。

飽きた頃に 布団に戻り寝ました。

翌朝起きたら 壁のお面はなく、祖母は起きて朝ごはんを作っていて、そして
庭のチューリップが ほぼ咲いていました。

幼い頃の私は、あれが夢とも現実とも分からず
大人に詳細に説明する術もなく 記憶だけが残っていました。

のちに、大人になってから緑のこびとの話を聞いた時
あ!私見たことある、あれだ!と思いました。

だからって何があった訳でもなく
それ以降 緑のこびと達には会ってません。いまだに その日の事は色がついて思い浮かびます。

何だったのかわからないのですが

ふと、思い出したので書いておきました。

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