のぞき部屋でやる演劇です。その1

まず。
SNSなどで告知するとすぐ規制がかかります。ほんとめんどくさいです。
(本家本元の印象が強すぎて)大きな声で自己紹介したことはありません。なのでちっさい声で・・・
【演劇】を【のぞき部屋】でやっています。名前は【 ミロ 】と言います。
見ろ!ってことで。

のぞき部屋演劇との出会いは、以前所属していたマダムゴールドデュオ鈴木規純さんの考案した、のぞき部屋演劇プロジェクトでした。
裏原宿にデザインフェスタギャラリーという大小さまざまなギャラリーが集まったとこがありまして、そこの一室を使って短編の演劇を上演したのが始まりです。ファッションやらおしゃれやらにしか興味のない若者が集まる裏原宿で、おしゃれに絵でも見てみるかなんて気取った若者を相手に。
「演劇なんて、だっせー笑」なんて言われたらどうしようとビクビクしつつ狭い6畳ほどの小部屋の中、膝を抱えて出番を待っていました。

「のぞき見る1人のためだけに全力で演じる」という非生産的な、費用対効果をいう言葉を知らない唯一無二な贅沢感は、壁を隔てていても1人1人の若者にもしっかり届き、演者と観客のガチンコのエネルギーであれよあれよという間にギャラリーの外まで行列ができていました。

【なんか・・・風が吹いている】と感じました。

17年前の話しです。

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