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蛸壷のタコは愚かだが、人壺があったら僕はそこに入るだろう。

蛸壷(たこつぼ)の話の前に

「乳首というネーミングの恐怖。首の先の頭はどこに?」について書こうと思っていたんですが、なんか一平ってエッチなことばっかり考えているんじゃないかって思われるなあと、僕の脳のディフェンス担当が首を縦に降らなかったので、今回は「蛸壷のタコは愚かだが、人壺があったら僕はそこに入るだろう。 」について書いていこうと思います。

蛸壷って知ってますか

ここで、蛸壷を知らない人のために、「蛸壷漁」の説明をば。
素焼きの壺(蛸壷)を海底に沈めて1~2日放っておくと、壺が大好きなタコは、いつの間にかの中に入ってきちゃう。後は、そのツボを引き揚げればタコちゃん見事ゲットって感じ。以上。

え、タコとるのってそんなに簡単なの?
って思うかもしれませんが、実際はタコがピンポイントでいるところに壺を放っておく必要があるため、蛸壷漁はかなり非効率的らしい。

タコツボ

タコが蛸壷に入っているところ。
これは、蛸壷のフリー素材です。僕はおそらく人生で初めて蛸壷のフリー素材を見たと思います。皆さんはどうですか?これまでの人生で、蛸壷のフリー素材を見た時をピンポイントで思い出せる方がいたら、ぜひZOOM電話したいです。どんな状況だったのか知りたいし、そもそもそんな人って絶対変な人だもん。絶対好きだもん。

タコはなんで壺に入ってきちゃうの?

タコさんは、海中に天敵が少なくなく、身を隠すために、普段は「岩場の隙間」や「海底の穴の中」に潜んでいます。つまり、人間の沈めた蛸壷は、タコにとっては、願ってもない隠れ家になるのです。

ね。蛸壷に関しての「ことわざ」がありそうな位に皮肉な話でしょう?
みんな大好き猫ちゃんが、段ボールがあったらそこに突っ込んじゃう!ってのとは訳が違います。

タコにとって、ツボは、即、死を表します。

段ボールねこ

ネコが段ボールに入っているところ。
これは、「ネコが段ボールに入っているところ」のフリー素材です。僕はおそらく「ネコが段ボールに入っているところ」のフリー素材を、これまでの人生で見たことがあります。皆さんはどうですか?
これは、タコとネコのレベルの格差を表しています。個人単位ではなんとも言えませんが、日本人全体の総意としては、「ネコ>タコ」となっているのはこのフリー素材からも明らかです。正直、猫×段ボールに関しては、たくさんの画像が出てきましたが、蛸壷に関しては、フリー素材が1枚しかありませんでした。可哀想なタコさん。

本来タコはエイリアン級につえええ

もしかしたら、知らない方も多いかもしれませんが、
「タコは、心臓を3つ持っていて、脳みそはその3倍の9個持ってます。」

嘘みたいでしょ?

少年漫画の悪役の設定って、不可思議じゃなくて、もう現実にいるんですよ。中二病の憧れを具現化したイデアとしての存在が、タコなんですよ。

しかも、逃げる時のスピードは時速40kmあります。
その能力を持っていながら、蛸壷の中にいるタコは、まさに引き揚げられているタコは、時速0kmで待機しているんです。

さらにタコは、カメレオン的に体の色を変えて周囲に擬態して外敵から身を守ることができます!蛸壷の中にいて引き揚げられているタコは、真っ暗な暗闇で、何に擬態しするでもなく、エレベーター式の13階段で、9つの脳で何を想っているんだろう。

さらにさらに、タコは、吸盤に味覚がついていて、触っただけで味がわかるんです!!!!!いらねえよおおおお!!!!!!いや、もう蛸壷から逃げ出すセンサー付けろよおおおお!!!!!!各種の超級の能力が、宝の持ち腐れだろうがあああああ!!!!!
あ、でも、もしタコの足が腐ったとしても、タコ自身は己の足を自らの意志で切り離して、その腕を再生させることができるので安心ですね!
おい!!!一番の天敵は、ツボなんだよ!!!!!!

あぁ、愚かななるタコ。
あぁ、愛すべきタコ。
あぁ、たこ焼き食べたい。

蛸壷の非合理

蛸壷の話を、ことわざの解説的に表すなら、
「高い能力を持っているのにもかかわらず、安全性を求めてした行動によって、反対に危険なことに身を投じてしまっていた」ということ。

ダジャレ的に表すなら、
「想い馳せていた安全なツボに隠れたら、そこは危険たっぷりで、逆にドツボにハマった」ということ。

ことわざ:昔から言い伝えてきた、訓戒・風刺などを内容とする短い句。
小学生の時から、ことわざ・慣用句を勉強するたびに思ってたんだけど、それぞれのことわざを生み出した人ってどんな感じだったんだろう。「俺めっちゃいい例え思いついたから、これみんな使って〜」って感じだったのかな。それとも、すごくいい例え出したから、みんなが好んで使うようになって、勝手に広まったのかな。そういう意味では、ネットスラングとかも慣用句に近いよね。「すこ」「メシウマ」「リア充」とかも慣用句的な感じかな。個人的に、現代の最強のことわざメーカーは、フットボールアワー後藤さん。

人壺

ここまで、タコ対しての煽りコメントを散々羅列してきた。

ただ、よくよく想像してみると、
もし僕が森で遭難しているとして、足がくたくた。ちょっと休みたいって時に、フッワフワのベッドがあったら、僕は一目散にそこに飛び込むだろう。それが大型巨人が設置した罠だと知らずに。もしくは、それが仮設住宅だったら、より現実的だろうか。僕以外にも、行く人は増えるだろう。

蛸壷の話を、少し抽象度高く捉えてみよう。
「自らの策略は、すでにその上位の策略の渦中」という感じだろうか。

これって、タコだけの話?

例えば、僕が大学のサークルの後輩と一緒に、ベトナムに行った時の話。
勇猛果敢なその後輩は、一歩脇に逸れた知らない商店街の、さらに脇道にあるエッチなマッサージの看板を目にするや否や、「俺ちょっと行ってきますわ」ってニコニコしながらビルに消えた。3時間後に帰って来た時には、空の財布を片手に、「危なかった!生きて帰ってこれてよかった!」と、青ざめた顔をしていた。
これって、死なない蛸壷。もう、人壺。

クレジットカードは便利だし、普通に使っている分には「岩場の隙間や海底の穴の中」だけど、もっと快適なリボ払いなんて「蛸壷」と言える(便利に使えば、リボは便利!僕も便利にリボしてます!便利だと思っている!ポイントつくし!決して人壺状態じゃないんだから!!!)。

ここまでは、やや殺傷能力がある人壺だけど、もっと攻撃力の低い壺なら、日常生活にもっとたくさんある。

高校生にとってのサイゼリア。
→なんかすーっと足を運んでしまうけど、お金と時間を盗んでいく。
飲み会終わりの人にとってのラーメン。
→知らぬ間に行っているけど、健康を害している。

ネットフリックス、スマホゲーム、YouTube。

行動している時は、楽しんでいるけど、あ〜なんでこんなこととしてんだろうってふと我に帰るときがある。
これは、巨大な企業や組織が、私たちの限りある有限な時間(いわば、命)を、凡人には理解仕切れないメカニズムを介して、お金に変えているということ。

蛸壷を、リアルな人壺に置き換えるのならば、
僕たちは知らないうちに、何かの策略にハマっているということ。

だから原則的には、
僕らが、「いま自分が人壺の中にいるのかどうかってことは、僕たち自身には判定する方法がない」ということです。
もう引き揚げられている最中の壺の中かもしれないってことなんです。

僕は人壺に入りたい。でも壺だと知っていたい。

ここまで人壺に関して、弱小な陰謀論みたいに記載してきましたが、
実は僕の主張としては、

「大きな力には逆らえないんだから、例え壺だとしても楽しんじゃえばいいじゃない!」
です。

人生が楽しいかどうかなんて、自分の脳ミソがどう感じるかどうかでしかないので、その脳ミソについて研究してくれている巨大な企業や組織が、最適な壺を転がしてくれているのであれば、それに入ってしまった方が、楽じゃないか。ということです。

ただ、僕は好奇心旺盛なので、
「人壺ってあるなあ」
って一度思ってしまった以上、「それがどんな壺なのか」「どうして壺足りえるのか」ということは知りたいと思ってしまいます。

ただ騙されるのは、癪だから。

自らで、騙されるという選択をして、騙されに行きたいのです。

だから僕は、今日も明日も人壺に入ります。
皆さんは、タコをどう思いますか?人壺をどう思いますか?

人壺メーカー。
僕たちお笑い芸人も、実は、皆さんの周りにたくさんの壺を配って置いています。しっかりと考えて打ち合わせをして、頑張って作った壺です。
巨大な企業や組織ほど、研究をできているわけじゃないけれど、入ってきてくれる人がいるのであれば、少しは引き揚げるのを待ってあげようじゃないかって思っています。
後、僕たちと一緒に、僕たちの壺を配って回る人も募集しています。日本中の人を、Gパンパンダという壺に入れられたら最高だなあ。

徒然なるままに、僕の普段考えていることを書きました。
今回は、蛸壷について。
面白いとか面白くないとかじゃないです。ただの僕の頭の中の話なので。

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