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#現代詩

神罰と、

神罰と、

下されるのか
落されるのか

だいたい同じ様なもの
と 言えればよかったのだが、
そのじつ 全くちがうもの。

なのに、
似すぎていたという。


っという間もなく
包みこむ不条理の熱気、
なすすべなく
天地が燃え
草木が溶け
ひとは煮くずれ

ようするに
「おまえたちのすべてを
なかったことにしたかった」
ということらしく。

「あの日」のことは、
この町のだれもが
あまりよく思い出せない。