行くぜ、宮崎⑤
【これまでのあらすじ】
9/5(木)夜行バスで東京≫大阪
9/6(金)青春18きっぷで大阪≫熊本
9/7(土)青春18きっぷで熊本≫鹿児島(今ここ)≫宮崎
↓前回(肥薩おれんじ鉄道&鹿児島)
鹿児島を出て、あとはストイックに最大の目的地・宮崎へ。
都城駅周りには15分程度で見て回れそうな場所がなかったので、大人しく駅で電車を待ち、乗った。
そしてついに19:00過ぎ、宮崎に到着!
さて、宮崎駅についたら早速食事がしたい!
21:00の終バスでシーガイア近くのホテルに行きたいので、サクッと飲みたいところ。
なんか、、商店街や商業施設をひとしきり歩いたけど、ホントにどの店も満席だ。ちょうどよく入れそうな店がない。あと時間もない。
飲食店探しについてはとことんセンスのない私。
弱った...もう宮崎駅まわりでサクッと飲めりゃいいや。観光客向け店でボラれたらそのときはしゃーない。
結局散々街を歩いた末に宮崎駅まで戻り、目に入った居酒屋『嵐坊 宮崎駅店』へ。
他の個人経営店と比べてもかなり綺麗な店だなと思ったら、県内で結構チェーン展開してるらしい。
とりあえず定番をゆく。
いやこれ、想像より遥かにうまい。
特に地鶏がすごい。なんだこれは。えぐ。
もういいや。終バス逃してでもご飯を優先しよう。せっかく宮崎にいるんだから。
1人楽しく晩酌していたら、『私達名古屋から来たんですよ〜!』と、後ろの卓がやけに盛り上がっているのに気づいた。
どうやら、遠征サーファー夫妻と遠征ドルオタ夫妻がなぜか初対面にして邂逅し、卓を超えて飲み始めたようだ。いやどんな組み合わせよ!
サーファーとドルオタ、どっちも接点のない存在なので好奇心がとまらない。
つい盗み聞きしていたが、途中で耐えきれず会話に乱入。
私も元名古屋在住なんです!と言うと、
『えーおいで!一緒に飲も!』と快く迎え入れてくれた。
青春18きっぷ旅行の話をしたら大変ウケがよく、ありがたく輪に入ることができた。
それにしても、名古屋からはるばるサーフィンに来るとは凄い話だ。
聞くに、国内でサーフィンするなら宮崎一択だという。
海外ばりに良い波が来るらしく、人も少ないので天国らしい。
おまけに宮崎は人も温かくて最高なんだとか。実際、他県と比べてもフレンドリーな人ばかりだと思う。
他方、ドルオタ夫妻と話して発覚したのは、今日やけに見かける『ひなたフェス』の正体。
なんとこの日、日向坂46によるフェス級のライブイベントが宮崎で行われ、それはそれはとんでもないお祭り騒ぎになっていたらしい。
どうりで宮崎のホテル代だけ爆発的に高かった訳だ。デフォルトが25,000円以上だよ?
インバウンド需要爆発で日本のホテル代がいよいよ壊れたのかと勘違いしてしまったじゃないか。
宮崎市内のキャパでは到底まかないきれず、ホテル不足は県全体に波及しているとのこと。
これが数日後には一転して、いつもどおり3,000円台でホテルが取れるようになるらしい。なんてこった...
なお途中で、サーファーの知人(ひなたフェス参加者)が遅れてやってきて、あっという間に初対面のドルオタ夫妻と意気投合していた。
ライブ後のオタクは語りたくて仕方がないらしい。他のオタクと話せる喜びでホクホクしている。
専門用語が多すぎてほとんど内容は理解できなかったが、日向坂46のオタク、通称『おひさま』の皆さんの熱量がいかに凄まじいかを思い知った。
だいたい、宮崎は全国でも特に交通インフラの少ないエリアなので、全行程が過酷である。
それでも、みんながみんな完璧に予定を練り上げてやってくるらしい。
オタクって金払いも行動力も凄まじいんだなぁほんと。信仰に近い。
ていうか、気がついたらサーファー夫妻と私以外、店内の人間が全員おひさまやないかい。
カウンターとか推しのタオル首にかけてる人しかおらん。えぐすぎ。
これ、私が飯屋見つけられなかったのも絶対おひさまの影響ですね、、と言ってみたら、やはりビンゴだった。
ホテルの件含め嘆いていたら、
『待って、おひさまのせいで割を食うなんてかわいそうだよ!おごってあげる!』と言ってくれた!
なんとその日のメシ代を払ってくださるとのこと。そんなつもりじゃなかったし無論断ったが、『これもご縁だし!』とのこと、、ありがたすぎる...
散々盛り上がった末、互いに御礼を告げお店を去った。
大満足。やはり旅先の一期一会には代え難い魅力がある。今後も積極的に話しかけていきたいものだ。
さて、終バスもないし、食事代もタダになったことだしタクシー乗るか、、と思ったら、駅前には長蛇の列。もちろん全員おひさま。
終わった...
つづく。
↓つづき
↓今回の旅まとめ
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