新卒で就職して、退職してニートして、再就職して思ったこと。

新卒入社した会社を4年ほどで退社した。 
退社した理由はまあ色々とある。 
もう無理、と思って転職活動をしないまま退社して、ニート(世間体良く変換すれば専業主婦)をはじめた。 
ニート最高!!!と思うこともなく、わたしは2ヶ月でニート生活の限界を迎えた。 
暇すぎて。 
 
いっしょに遊ぶような友だちもいないし。 
時間をたくさん使うような趣味もない。 
有り余る時間を上手く使えず、暇な時間があればあるほど、前職での嫌な記憶がフラッシュバックし、自分を苛み、睡眠をとりすぎて体調を崩すなどした。 
 
そんな2ヶ月を経て、わたしはニートに向いていないと理解した。そして、職を探し始めた。 
暇つぶし程度に働きたい。 
立ち仕事は嫌だ。 
どうせ働くなら正社員がいい。 
でも、定時に帰れて、家から近くて、アルバイト感覚で働ける職場がいい。 
そんな生ぬるい条件で探したところ、運良く、都合のよい今の職場がみつかり、そして採用された。 

 この一連の経験から分かったことがある。 
① ニートになるのって結構難しい。 
ゲームだったり、模型製作だったり、なんでもいいけど、とにかく時間がかかって打ち込める趣味があったり、 
または、気軽に会える友だちとかがいないと、ニートを続けるのは結構難しい。 
わたしのなかのニート像としては、村上春樹の「スプートニクの恋人」のすみれなのだが、ああはなれなかったな。(当たり前だけど。) 
 
② 実際に働いてみないとなにも分からない。 
新卒のときは何を思ってか、ばりばり働くもんだと思っていた。それまでの人生からみても、決してガッツのある人間ではなかったのに、だ。 
そして、途中で息ができなくなった。 
 
実際に社会人になって徐々に、働くっていうことが実際どういうものだか分かったり、新しい自分を発見したり、価値観が変わったりした。 
就活生のときに、業界研究だとか自己分析だとか、色んなセミナーに参加したけれど、実際のところはなにも分かっていなかった。 
就活生のときの自分には可哀想だけど、「就活している」っていう満足感や安心感があるだけで、特に得たものはなかったように思う。 
「この会社に入りたい!」と思ったって、どんなに対策本とか読んで緊張して面接を受けたって、辞めるときは辞めるんだよ。 
 
新卒のときの就活ってなんだったのかな…と思ってしまう。 
「いつか楽な部署(今思えば、楽な部署なんて幻想だと思うけど)に異動するんだ…!」と思って、耐えて働いてきた4年間も、なんだったのかな…と思ってしまう。 
辞めてから1年以上経った今でも、ふとしたときに、勤めていたときの嫌な気持ちがフラッシュバックしたり、あの時もう少し我慢していれば…なんてタラレバを考えてしまって辛い。 

そういうときは、自分を労るように努める。 
退社してすぐの頃に、「どうせ辞めるならもっと早く辞めればよかった」と言うようなことをこぼしたときに、父が言った「そのときはそのときで頑張っていたんだから。」という言葉を反芻してみる。 
就活も、その後の4年間も、そのときどきでの自分のがんばりは決して無駄ではなくて、いまなんらかの糧になっていると言い聞かせる。 
 
備忘録として、新卒のときと、再就職時のそれぞれの会社選びのポイントを挙げておく。 
■新卒のときの会社選びのポイント 
・ばりばり働きたい。営業職。キャリアアップしたい。 
・一生勤める。 
・ネームバリュー。ブランド。 
 
■再就職時の会社選びのポイント 
・通勤時間が短い。 
・定時で帰れる。残業が少ない。 
・休日などの勤務時間外に、仕事をする必要がない。(お客様から連絡がこない。) 
・ある程度自由に休みをとれる。 
・オフィスワーク 
・個人で業務するスタイル 
・お客様との関係がそれほど長く続かない。クレーマーがいても、ある程度の期間が経ったら関係(契約)が終了する。 
・ボーナスが出る。 
 
いま勤めている会社は、このポイントをすべて抑えている。 
しかし、いま、私はまた転職したくなってきている… 

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