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読書メモ「発達系女子とモラハラ男」

鈴木大介著「発達系女子とモラハラ男」
https://www.shobunsha.co.jp/?p=6185

●あらすじ
発達障害の妻に鬱憤を募らせる著者。
しかし、著者自身が脳梗塞で倒れ、高次脳機能障害になったことで、妻との関係性が変化していく。

●感想
「〜できない」理由を分解して、問題解決していく姿に感銘を受けた。
発達障害をもつパートナーと生きていくには、相手の特性への理解と特性にあった解決策の模索が必要。
でも、自分が普通にできることに対して、なぜできないのかを想像するのは難しい。
まず、「〜できない」の背後に理由なんてあると思わないし、想像しようとも思わない。
理解した後の解決策だって、本書内ではさらっと書いてあるけど、試行錯誤を繰り返したに違いない。
愛情がないとできないことだ。
家庭内で親や配偶者といった家族が模索していくしかないのだろうなと思った。


「過小評価という地獄」は、健常者(たぶん)の私にも身に覚えがある。
一度貼られた「できないヤツ」というレッテルを剥がすことって難しい。
レッテルが付き纏って、できることまでできなくなっていく。
蟻地獄みたいに、登る足がかりが掴めず、どんどん呑み込まれていく。
人にレッテルを貼らずに、少なくとも上司でない限り、人を評価するなんてことはせずに、生きていければいいのにと思いました。

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