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家族を卒業したい




とある高速のPAで車を停め、スマホをいじっている。
こう、少し遠くに来ることで頭の整理をしたり、落ち着かない心を鎮めることができる。


祖父が亡くなって13回忌を直前に、色んなことがあった。正直結構慌ただしくて、疲れているけど、3.11の前後はそういえばいつもこう、どことなく変なハイになってしまっているかもしれない。(がんばろう!〇〇中毒の後遺症かもしれない。)


前向き風の母と祖母の近くで暮らすようになり、2年になる。
ということは、この町に帰ってきて "しまった" 頃から2年が経った。
今では結構石巻が好きだと思う。

ご飯は美味しいものが安く食べられるし、並んだり人混みの中をかき分けて歩くストレスもなく、時間に余裕もあって仕事も楽しい。

正直何不自由なく暮らしている。


世界では戦争が続いていたりするけれど正直どこか他人事として捉えてしまっている。
とはいっても、お空に帰りたいなぁ、と想うことはやっぱりこの時期増える。
お空に帰りたいのは物心ついた頃からなのだが、震災を経験してからはその前よりも強く感じることが増えたと思う。死にたい、とは少し違う。
震災の後、復興のために何か手伝ったか、手伝わなかったかだけでなくて、普通に元気っぽく学校に通ったことも誰かに褒めたたえて欲しいと、思ったりする。
中途半端な関心で心をえぐる質問を連発するならば、放っておいて欲しいという気持ちもあった。関西の大学では、石巻出身は珍しすぎた。かなりしんどかった。中途半端すぎる関心と決めつけ。

なんだかこの時期は10代後半のドロドロした心が少し自分の中にまだ残っていたことを思い知らさせてしまうから、少しキツい。




先日、わたしは号泣しながら母親に対して話をした。



『わたしはあんたの彼氏でも旦那でもねぇ。お父さんじゃねぇんだよ。』

という言葉が出て、自分で自分の心に気付かされた。


わたしにはお父さんはいないと思う。
『父』と紙に書いてあった人はいたけど、とにかく足を引っ張って転ばせようとしてくるような悪霊のような人だったから、お祓いみたいなのができるようになったかも?? 
万能ではないけれど。私も人間だし女の子なので。(子、はもう付けるのは許されないかもだが)

女ばかりの家族だから、家族を守るためにはわたしがお父さんにならなくては、と勝手に思っていたのは私なのに、いい年こいて母に当たった。



しっかり者でなくてはならない
親は大切にしなくてはならない
家族の面倒をみなくてはならない
誰か困っていたら助けなくてはならない
おねぇちゃんでなくてはならない
勉強ができなくてはならない
強くあらなければならない
etc...



文部科学省に就職した大学の同期に言われた言葉を思い出す。

『ゆーりは、こうじゃなければならない、が多すぎていつも苦しそうだね。こうじゃなければならない事なんてひとつもないんだよ。』 

よくある言葉なのかもしれないが、その人に言われたこれが10年経ってもまだ時々浮かんでくる。


自分のせいではない事もある。
他人の少しの言葉でグサッと傷つく理由は、自分の中にある。
まだまだこうでなければ、、が自分自身を苦しくするときがあるのは、まぁ仕方ないし誰にでもありそうなのですが。


家族を卒業したい、お父さん役を卒業したい。


これは自分に言い聞かせるだけでいい言葉、こういうのをアダルトチルドレンというのでしょう、母に対し感情をダダ漏れにしてしまうことがまだある。
親だから、頑張ってるから、って何でもかんでもは伝わらないさ。


家族を卒業して、自分の家族(のようなもの)を持ったり自分の場所を作ったりして、一皮剥けたいな。



毎度お粗末な文ですみませんが、読んでくださってありがとうございます。
旅途中の殴り書きでした。

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