ママは、小さな小石だってどけたくなる。
「バッタが逃げちゃったんだって」
笑のついたパパからの伝言はとてもポップだった。
父子で幼稚園に行くすがたを見送って、
ふぅ〜っとひと息ついたところでメッセージ。
昨日幼稚園からつれて帰ったバッタ、
再度つれて登園中に逃亡のお知らせ。
なんだか急に、泣きたくなる。
息子が『初めてつかまえられた!』と
大喜びだったことを知っているから。
寝る前も、起きた後も、
にっこりご挨拶していたのを
みているから。
息子は泣いたのだろうか。
泣きたいけど、泣くのを我慢したのだろうか。
さぞ、悲しくて残念な気持ちだっただろう。
今日はお迎えまで一日中、
息子とバッタのことがあたまから離れなかった。
なのにさ…
お迎えにいったらケロっとしていて、
「うん!逃げちゃった!」って笑ってた。
子どもって、わたしたちが思うより
きっとずっと強いんだ。
転ばないように、悲しまないように
小さな小石だってどけたくなるのは
きっとわたしたちの心の痛みなんだ。
なんだ、なんだ。
それなら、わたしのすることは
これからもあなたを見守ること。
嬉しいときも、悲しいときも、痛いときも
振り返れば、ママはかわらずここにいる。
きっとただそれだけなんだ。
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