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コロナ禍で変わる私の眼鏡選び

いやぁ、眼鏡はつくづく生活に密接したツールだなと。というのも、このコロナ禍で、自分が必要とする眼鏡にも変化が出てきているんです。

現在は、「普段はコンタクトだけれど、最近はずっと家にいるから眼鏡にしている」という人も少なくないでしょう。かくいう私も、ここ2カ月の間で2 回しかコンタクトをしていません。

「眼鏡ライターなのにコンタクト?」と思われるかもしれませんが、じつは仕事で外出するときは、コンタクトにダテ眼鏡というスタイルが私の定番だったんです。今回は、個人的な話にはなりますが、私の眼鏡事情をお話しさせてください。

コンタクトを併用していた理由

そもそも私は、いわゆる“強度近視”の部類。現在主に使っている眼鏡の度数は、右が「S-7.75  C-2.00」左は「S-6.50  C-2.00」です。

まぁ、眼鏡を掛けてさえいれば不便を感じることはないのですが、困ってしまうのが取材のとき。眼鏡を試着したとき、コンタクトをしていないと鏡に映る自分が見えづらいのです。この仕事をしていると眼鏡の試着はしょっちゅうで、新作展示会ともなれば試着の本数は1日100本以上に及ぶことも。もはや、自分の眼鏡にいちいち掛け替える余裕もありません。

そしてもう一つの理由は、強度近視の多くの人がそうであるように、“度付きの眼鏡を掛けると目が小さく見えてしまう”から。せっかく時間をかけてアイメイクをして目を大きく見せたのに、その努力をあざ笑うかのようにレンズが目をきゅっと小さく見せてしまう。これは結構悩ましい問題。若い頃はその理由もわからず、眼鏡を作るたびにがっかりしていました。

しかもここ数年は、フロントシェイプが大きめのデザインがトレンドに。そうしたフレームに私の度数のレンズを入れると、厚み出てしまうんですよね。こうした光学的な原理には、どうしたって逆らうことはできないわけで……。うーむ。

というわけで、大きめのフレームはダテ眼鏡として楽しむことに。反対に、主に家で使う度付きの眼鏡はサイズの小さいもので、軽さや掛け心地、そしてレンズ性能を重視して選ぶようになりました。

度付きの眼鏡が足りない・・・!!

そんなふうにして10年以上眼鏡を買い続けていたら、だいたい100本ある眼鏡のうち、約8割がダテ眼鏡とサングラスという状態に。そう、毎日度付きの眼鏡を掛けている現在の状況において、度付きのレパートリーが圧倒的に足りないのです・・・!!

「サングラスは、ある程度サイズが大きいほうがハマるから」と、これまでほぼ度無しで作ってきたので、目元を覆うようなものはスポーツサングラスに調光レンズをいれた1本のみ。そのほかの調光は全部度無しだし、偏光も全部度無し。

それに、最近お気に入りの眼鏡の多くはダテ眼鏡にしちゃってたのですよ。外出らしい外出をしていないのですっかり出番がなく、寂しい思いをしております(それはお出かけ用の服も同じだけど・・・)。

それならコンタクトをすればいいのかもしれないけれど、日本眼科学会のWEBサイトに掲載されている「新型コロナウイルス感染症の目に関する情報について(国民の皆様へ)」という文書には、

新型コロナウイルスは口や鼻といった上気道の粘膜から感染しますが、目の粘膜組織である「結膜」からも感染する可能性があります。

という記載があり、しばらくコンタクトは避けたいところ(※)。

度付きをもっと素敵に掛けこなすために

というわけで、私はこれまでの自分の眼鏡選びを反省しています。もっと度付きを作っていればよかった。“度付きだと目が小さく見えるから”といって、眼鏡ライターがその仕上がりを恐れてはいけなかった。

眼鏡を素敵に見せるためにダテ眼鏡という選択をしてきたけれど、それは自ら度付きを否定しているようなもので、“度付きでも素敵に見せる”ための発信や工夫ができていなかった。そんな話を、今年の1月にとある眼鏡店さんとしていたところだったんです。業界もメディアも、度付きのスタイルサンプルを積極的に提示してこなかったのではないか、と。

あと数年で老眼もやってくるだろうし、これからは、今度こそは、度付きを強化していきたいと思っているところです。そんな今、私が欲しいのは「“盛れる”度付き」。これについては、次回お話しすることにしましょう。

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※5月7日、一般社団法人コンタクトレンズ協会が発表した「新型コロナウイルスとコンタクトレンズ 装用に関する安全情報」によると、

1.眼鏡との装用と比較して、 コンタクトレンズ装用が新型コロナウイルスの感染においてリスクが高いという証拠は得られていない

などと書かれた海外の研究文献が紹介されています。

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