フリーランスの美容師とは?働き始めたキッカケは?
私がフリーランスの美容師として働くようになって、10年になります。
気がついたら、正社員として働いていた時間より、フリーランスで働いている時間の方が長くなっていました。
今回はフリーランスの美容師の働き方や、私がフリーランスで働くようになったキッカケについて書こうと思います。
フリーランスの美容師とは?
美容師がフリーランスとして働く方法としては、「面貸し」と言って、自分の指名のお客様のカットなどの施術を行うためにその時間だけ鏡を借り、場所代や薬剤の使用料を支払う方法、「委託業務」と言って、ヘアサロンから業務を委託してもらって売上に対する歩合給を支払ってもらうという方法があります。
私は、フリーランスとして働きはじめた時は「面貸しで働き、現在は後者の「委託業務」で働いています。
「面貸し」は集客を自分で行い、自分が連れてきたお客様のみ施術するので、指名のお客様がすでに多い場合、これからサロンを開業するためのつなぎとして利用したい場合、ヘアメイクなど他の仕事と兼業する場合には、働く時間など融通がきくので働きやすいです。
「業務委託」は集客はお店が行なってくれるので、指名のお客様が少なくこれから増やしていきたい人や、長期的に長時間、ガッツリ働いて稼ぎたい人に向いています。
フリーランスで仕事をすると、
固定給がない、
お客様が少ない日は収入も少なくなる、
社会保障は自分で加入する、
確定申告が必要、
など不便な点があります。
が、
働く時間にある程度融通がきき、
短時間でも稼げる、
確定申告などの知識が独立するのに生かせるなどの良い点もあります。
私がフリーランスの美容師で働く理由
私が長期にわたりフリーランスで働いているのは、子供の保育園のお迎え時間には仕事を終えたい、日曜日は子どもたちと過ごす時間として確保したいという理由が主です。
ちなみに、正社員で働くことにすると、美容院は営業時間は20時くらいまで、土日祝日出勤は必須というお店が多いので、子どもの保育園のお迎えには間に合わず、子どもと過ごす時間が全く取れないということになりそうです。
美容師の仕事が好きなあまり、働きすぎて過労で倒れたこともあるので、身体を労りながらマイペースに働きたいという気持ちもあります。
フリーランスとして働き始めたキッカケ
私がフリーランスとして働き始めたキッカケは、ある日突然やってきました。
当時3年くらい正社員として働いていたサロンで、長男の産休をあけて復帰したばかりの時、社長から「詐欺に遭い、営業する権利を取られてしまったので、明日お店を明け渡さないといけなくなった!」と連絡が来たのです。
すでにお客様の予約が先まで入っていた状態でしたので、連絡のつくお客様には連絡し、指名のお客様の最低限の情報と、自分の施術道具を持ち帰りました。
先の予定のために美容院を予約していたというお客様もいらっしゃったので、「面貸し」させてくれそうな美容院に連絡し、そこでそのお客様の施術をさせてもらうことにしました。
幸いなことに、お店が閉店して1週間の間に「面貸し」できるサロンを見つけることができました。
長男は保育園の募集に落ち、待機児童状態でしたので、長男が保育園に入れるまでは、指名のお客様の予約がある時だけベビーシッターに子どもを預けて「面貸し」で働きました。
長男が保育園に入れてからは、ある程度長い時間仕事をすることが可能になったので、「面貸し」していたお店でそのまま「業務委託」で働くことにしました。
働かせて頂いているサロンのマネージャーが、育児に理解ある方だったので、その後2回出産、産休を取らせていただきながら、子育てと両立できる形で、細々と美容師を続けることができたのです。
倒産してしまったサロンが倒産せず、そのまま正社員で働いていたら、子育てと仕事の両立がうまくいかずに悩んでいただろうと思うと、「あの時あのタイミングでお店が潰れて良かった」なんて思ってしまいます。
私が美容師になりたての頃の美容師業界の働き方はブラックそのもので、お休みも週1回が当たり前、早朝から深夜までお店にいるのが当たり前、年末は休み返上で18連勤とか、ありました。
そうやってバリバリ働いていないと美容師の仕事を続けることはできないのだろう、なんて一時は思っていましたが、マイペースに働き続けられる環境があるのですね!
フリーランスで働くという働き方を知ってから、私はますます美容師の仕事が好きになったのでした。
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