ベトナムから帰国した途端、ベトナム映画が飛び出してきた!(その1)
今年(2024年)のお正月、ホーチミン&ホイアンから帰国後、突如ベトナム映画が目の前に現れました。たしかAmazonプライムの宣伝だったかな。妙に懐かしさを感じる街並みとポップな(かつ昭和な)BGMに惹かれてクリックしてみました。
タイトルは『サイゴン・クチュール』
すっかりベトナム南部ファンとなり、昔ながらのサイゴンという名前にこだわりたい気分だったわたしは、もう、このタイトルの響きだけでわくわく。そして「クチュール」というフランスのほのかな香り・・。
作品冒頭は1969年のサイゴン。セピアがかった映像の中で、鮮やかなアオザイをまとい颯爽と歩く女性の姿がひときわ目を引きます。
主人公は老舗アオザイ仕立て屋の娘。海外の新しいファッションに憧れ、伝統文化には目もくれず、店を担う母親と常に対立しています。そんな娘がある日突然、現代にタイムスリップして自分たちの行く末を知ることになり、<未来>を変えようと奮闘します。詳細は映画の公式サイトでどうぞ。2019年に日本で公開されたようですが、まったく知りませんでした。
サイゴンで入った最初のカフェが、なんとこの映画をモチーフにしていた!ということが後でわかりました。ロケをしたわけではないようですが、そういえばインテリアや紙コップのイラストなど、みんな可愛かったなあと思い出しました。そんなわけで、インスタグラムのリール作成にこの映画の音楽を使いました。ポップなメロディを聞くとレトロなインテリアと背の高いクリスマスツリーを思い出します。
これが初のベトナム映画鑑賞となりましたが、美しいアオザイを堪能できるし、コミカルでほのぼの系、休日にほっこりできる作品でした。
ベトナムでは、アオザイを着て写真撮影をする観光客をたくさん見かけました。滞在中にアオザイを仕立てる人も多いようです。わたしは刺繍が好きなので、かなり昔にオンラインで買った刺繍を施したベトナム製のブラウスやカバンを持っていますが、いつか現地でお買い物したいと思っていました。ホイアンの素敵なお店で、店員さんと刺繍やデザインについて楽しくおしゃべりをしながら一枚のブラウスを選んだのはよい思い出です。