見出し画像

本>『K-POPバックステージパス』古家正亨

アマゾンで頼んだ古家正亨さんの『K-POPバックステージパス』を読了。

地方のDJからスタートし、韓流・K-POPのMCになっていく20年の自分史が、韓流と日韓交流、K-POP史となり興味深い。

私はジェジュンが月1MCをしていたラジオ、『古家正亨のPOP★A』のジェジュン出演回を聴いて、古家さんに出会った。その後、コロナ直前のJ-PARTYのMCとして動く古家さんを見た~。

だからK-POP界で有名なMC、という認識だったけど、色々、深い。

なんとなく冬ソナから順調に東方神起、K-POP、みたいな感じで見ていたけど、最初は苦労したし紆余曲折あったのね。
韓流前史の部分が、色々知らないことも多く、興味深かった。

私が韓流にはまったのは2015年秋。東方神起も分裂した後だ。
配信が始まったアマゾンプライムで「花より男子」の韓国語版を見つけ、韓ドラはどんなものなのか、日本の漫画が原作ならとっつきやすかろう、と話の種に見始めたのがきっかけだった。

驚いたのがドラマのヒロインの語る柔らかくかわいい韓国語。韓国語は四角くいかついイメージがあったので、なんかいいなと思った。ずっと見ていると、漢字語でなんとなくわかる言葉もあったりして興味を持ち始めた。
若い頃、職場の有志で先生を招いて韓国語を勉強したときはモチベがなくて続かなかったのだけど、また勉強したくなった。

韓流ブームには興味があった。というか感慨深かった。差別的な土壌があることを知っていただけに、若い人たちがそういうことを意識せずに普通に好きになるんだ、時代がかわったな、と。その後、嫌韓でがっかりしたけど…。

だからあまり韓流ブームの流れは知らないのだけど、20年前の「冬のソナタ」ブーム。「ソナタ」ツアーの参加者が1000人、バスを何10台も連ねたというのにはびっくり。
何より、感銘を受けたのが、トークイベントに来たペ・ヨンジュンの目が真っ赤で、どうしたのかと聞くと、サプライズで徹夜で自分の写真に参加者一人一人の名前とサインを手書きで入れていた、と。主催からの依頼でもなく自分で準備したそうだ。

「いやいや、ファンの皆さんは家族だから」。

日本のスターとは明らかに違うその”近さ”に韓流・K-POPを推す理由があるはずです。ペ・ヨンジュンさんからこの言葉を聴いた時、韓国のスターは、日本でこれからものすごく人気が出るだろうと直感的に思いました。

5人時代の東方神起にも紙数が割かれていました。

しかも地上波キー曲の番組で、ジャニーズ事務所所属アーティスト以外のボーイズグループが活動しづらい中、地方のラジオやテレビ局の番組に積極的に出演し、血道に地方プロモーションを展開。リリースイベントも行うなど、東京ではなく、地方からファンのすそ野を広げていく戦略を取ったのです。

ただ僕は、そこまで東方神起とお仕事で関わることはありませんでした。というのも、彼らのカテゴリーは「J-POP]だったから。なのでNW(北海道のFMノースウェーブ)に来た際も、韓国色をあええて出さないプロモーション戦略のため、「韓国語で話しかけないでください」とスタッフから注意されたことを覚えています。

ソウルのJ-PARTYの後にちらっと見かけたツイッターを思い出した。

「韓国語がいいというのならあちらに行って聴けばいい。全部日本語の歌で歌うためにどれだけ苦労したと思っているのだ」という趣旨だった。

どういう流れの中でで出てきた発言かは知らないのだが、同じジェジュンのファン同士で、何語で歌うかでもめるのかと、なんだか悲しくなった。

私も韓国語で歌うジェジュンが好きだ。日本語で歌うジェジュンも好きだし、見事に言葉を歌に乗せていると思うが、やはり自分の母語で歌っているジェジュンが好きだ。
だから今回、オール韓国語のセトリのコンサートを日本で聴くことができてとてもうれしかった。

ジェジュンは韓国語でも歌う。日本語でも歌う。韓国と日本ではセトリも違う。みんな違ってみんないい、でええやん~。

ただ「ジェジュンって韓国語しゃべれるんだ」とか「韓国語うまい」みたいなツイッター目にすると、なんだかな、と思う。

古家さんが問題提起していた日韓の過去の歴史の問題。
韓ドラや映画を見ていて植民地時代の日本が出てきたり、反日感情が扱われていたりするとびびるし、避けている部分もある。
もうちょっときっちり向き合わなければいけないな。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?