見出し画像

ROOM’s CIRCLE テーマ:教育|ゲスト:長井悠さん

ミラツクのメンバーシップ「ROOM」で展開する「ROOM’s Circle」。

コミュニティ内外から素敵なゲストをお招きし、緩やかにお話を伺うオンラインの場です。人にフォーカスし、ゲストの魅力を通じて、ネットワークや繋がりを創造しています。

本日は2022年 3月 17日(木)にお招きした長井悠さんの会をご紹介します。

|本編|

|ゲスト|タクトピア株式会社 代表 長井悠

茨城県と千葉県で育つ。東京大学にて藝術学(音楽社会学)を専攻、修士課程修了。IBM社にて戦略コンサルタントとして活動後、2010年にハバタク株式会社を創業。2015年、当社の一部門であった学校向け教育事業をタクトピア株式会社としてスピンアウトし代表に就任。
タクトピアでは全事業を統括し、学校・企業等の教育プレイヤーとの関係構築 ・協業可能性の開拓等をおこなう。バラバラになってしまっている教育(学ぶ)と産業(働く)を近づけ、誰もが自分の意志で生き方を選択できる成長の生態系を構築したい。特技はチェロと少林寺拳法(三段)。

▶︎タクトピア株式会社:https://taktopia.com/

|お話を伺ってみて|

長井さんが教育分野で起業をするきっかけとなったのは、外資系コンサルティングの会社に勤めて2年目の時に起こったリーマンショック。優秀なはずの先輩たちが対クライアントのプロジェクトを失い次々に会社に戻ってくるも、席数が社員数よりも大幅に少ないため「やることも座る場所も無くてゾンビのようにうろうろしていたことにショックを受けた」そうです。

「今思い返すと、若気の至りかもしれませんが」と当時を振り返って笑いつつも、その「ウォーキングデッドのような」光景が忘れられず、同じような思いを持った同期2名と議論を重ね、若者の教育に目を向けたとのことでした。最初に創業したハバタク株式会社からスピンアウトさせ、タクトピア株式会社を設立し今に至ります。

セッション中に参加者の方からは、

一斉授業だったら頭の中は自由だったのに、アクティブラーニングになったら行動だけでなく頭の中まで介入されてしまう怖さがあるが、どうしたらリスクを回避しながら適切な評価ができると考えるか

と質問がありました。

長井さんは、オランダなどで使われているマルチプル・インテリジェンスを引き合いに出し「評価を自分を見る鏡として使えると良い」と応答し、「今後その認識をどう醸成していけるのだろうか」と余韻を残す疑問と共に本セッションは終了しました。

ポスト資本主義と絡めて考えても、「教育に携わる側のOSチェンジが求められている」「これからの学びは「コンテンツ」から「環境」が重視される」と話された長井さん。この4月からは遂に「総合的な探究の時間」が指導要領に加わります。どのような学びの環境をつくっていくか、そのディスカッションの起点になるような時間でした。全編はぜひ動画からご覧ください!

|ご案内|

▶︎NPO法人ミラツクが運営するメンバーシップ「ROOM」はこちら
http://room.emerging-future.org/
▶︎NPO法人ミラツクが運営するメンバーシップ「ROOM」の背景と近況
https://note.com/miratuku/n/nd430ea674a7f


文責:北嶋友香

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?