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転換期を迎えたプロダクトでの組織の向き直しとアウトプットについて
こんにちは、株式会社マイベストでCTOをしている渡邊です。
株式会社マイベスト プロダクト開発部 アドベントカレンダー のDay25を担当します。(今年弊社は2つアドベントカレンダーをやっており、もう一つは「マイベストに入社した理由」をテーマに、個性豊かな方達の入社エピソードが掲載されているためそちらも是非ご覧ください!)
プロダクトとして大きな転換期を迎えた2022年
元々mybestはメディアとして立ち上がったプロダクトでしたが、数年
前よりコンテンツを自社で比較検証するという意思決定をしたタイミングで商品情報と検索情報を再利用可能なデータとして扱えるように裏側の仕組みを全く違うものに置き換えました。
その後、開発チームは仕組みの開発・改善を推進しつつ、
各種データを再利用可能な状態とするためにどう保持するか?
商品やユーザーのニーズに合わせてどのようにその情報を提供するか?
という、これからのmybestのこれからのコンセプトを支える基盤のような課題に対して注力していました。
その甲斐あって、今年の後半からは、マイベストの強みでもある”徹底した商品比較と誠実なコンテンツ作り”を支えるデータベース作りに関して一定の目処が立ち、次の試み「マイベストの持っている情報の見せ方を変えることでより多くの人の選択課題にアプローチする」ことに注力の軸足を変えつつあります。
今回はこのような状況の中で、チームとしてどういった取り組みをしてきたか共有させてください。
深化する課題に向き合うために、より自律的な働き方に変えた
体制変更前までのチームは、「理想的な選択体験とは?」「プロダクトのグロース伸び代は?」という不確実性の高い課題に対して、様々な選択肢の中から注力すべき課題を3-6ヶ月毎に見定めつつグロースや仮説検証を行なっていたため、その課題に対して柔軟な向き直しや意思決定がしやすい体制をとっていました。
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その後状況が変わり、組織の向き合う課題がチームとしてのアジリティより中・長期的な課題へのコミットを求められるようになり、深化する課題の特性に合わせた目標設計と専門性の活用を目的として以下のように組織体制を変えました。
短・中期的なチームは既存の価値を最大化させるようなサービスのグロースをミッションとし、中・長期的なチームは「理想的な選択体験」の実現に向け非連続な成長をミッションと持つような棲み分けです。
全社的な専門課題に対してバリューを発揮できるような方の受け入れを想定し、特定の事業課題に紐づかないCTO直下のポジションを作りました。
また、この体制変更のタイミングで、チームがスケールしても各チームで目標に合わせて自律的に働くことができるように、元々部署ごとに働き方も各チームごとに検討できるように移譲しました。
これによって、現在では目標設定や会議体だけでなく働き方も含め各チームとその関係部署が自主的に決めているような状態となりました。
各チームの持っている目標や情報の同期は隔週のproduct syncというミーティングで行いつつ、自分は直接チームに所属することなくメンバーからの相談に適宜受けるような体制に変わっています。
これに関してはまだまだ過渡期ということもあり、主要なポジションの採用含め改善余地が多い状況ではありつつ、個人的に「解決したい課題に対して組織構造がボトルネックにならないようにしたい」という想いがあるので、この辺りの働き方は継続的にサポートしていけたらと思っています。
また、マイベストには、事業課題と同じぐらい専門的な課題を尊重する姿勢や、それを実現する仕組みがあります。
これがチーム毎の自律的な活動を促した影響で、専門的な課題に対するリソースの確保が各チームから難しいと言う話が挙がっており、その点は今後改善すべきポイントです。
専門的な課題への向き合い方やメンバーの理解などは一夕一朝で作れるものではないと思っており、プロダクトや組織が変わるような状況であってもその時々の課題感やメンバーの意向を汲み取り柔軟に変化させつつ、コアな価値はしっかり守っていきます。
これから入ってくるメンバーのために、組織・メンバーに関するアウトプットを継続的に出した
昨年までは属人的かつ期間限定的だった社外へのアウトプットでしたが、これから仲間となる方にできるだけ社内やメンバーの様子を知ってもらえるように、今年は組織としてアウトプットを増やしました。
エンジニアブログ
エンジニアブログの運用に関しては、以下のGaudiyさまの事例を大変参考にさせていただきました。
進め方としては、ネタだしのブレストをエンジニア全員で参加してもらい、それぞれがエンジニアの立場で聞いてみたい・話たいネタを挙げてもらいつつみんなで投票し、内容に関係しているメンバーがその記事に関するブログを書くような方針で行いました。
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この辺りの取り組みもあり、採用面接で弊社ブログを見て応募してくれている事例がポツポツとでてきました(以下の内容がよく見られているようです)
ワークポータル
開発部のメンバーにどう言う人がいて、どういう技術スタックで働きどういったことで困っているのかをまとめて公開しました
まだ中身は整いきれていないものもありますが、各技術の課題に関しては、それぞれのメンバーが直接更新するような方針で運営しており、現場からのリアルな課題感が溢れ出ています
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イベントスポンサー
mybestで利用している技術と関連のあるカンファレンスに引き続きスポンサーとしてサポートさせていただくことができました。
特に、今年はRubyKaigiがオフライン・オンライン同時開催だったこともあり、自社検証でNo.1になったボールペンを引っ提げ8名のエンジニア(インターン生含む)と現地で参加してきました。
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イベント開催
今年は3年半ぶりに、社外向けのイベントも開催しました
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弊社のメンバーとのつながりからハッカー飯(https://hackermeshi.com/)とコラボという形で実施しました。
当日は多くのエンジニア・デザイナーの方に参加いただき、板前の握った鮨を堪能しつつ社内メンバーによるLTや自社検証施設の紹介など盛りだくさんの内容をお届けすることができました。今後は定期的にこのような場を作っていけたらと思っています(イベントの詳しい内容は下のリンクで)
そんなこんなで色々なアウトプットを実施してきた結果、1年前にはワークポータルに載せられる事例が数件ほどしかなかった状況が10倍ぐらい増えてまでに至りました !!
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これらの活動は、継続することに意味があると思っていますので、来年もメンバーと協力しながら進めていきたいです。
これからの組織とプロダクト
ここまでの取り組みは全て、マイベストが次のフェーズに移行するための準備のようなもので、大切なのは「これからどうするか?」という点です。
冒頭で軽く触れた「マイベストの持っている情報の見せ方を変えることでより多くの人の選択課題にアプローチする」という点に関しては、既に実績ベースでいくつかリリースされているものがあります。
また、mybestの自社検証・オペレーションの仕組みと選択体験を世界的に展開すべく、国内のアプリケーションのグローバル対応なども実施しました。
2022年12月現在、マイベストは日本以外にも8つの国と地域にプロダクトを展開しており、全世界に先駆けてアメリカから国内と同じアプリケーションでの提供を開始しています。
今後はこれらに続き、理想的な体験を追求したモバイルアプリを仕込んでいる最中です。
さいごに
このようなプロダクトと組織が課題達成のために向き直しをしている状況で、今年やりきれなかったなと個人的に感じているのが採用です。
現時点でとても多くの方(日本だけで3500万ユーザー、日本以外にも8つの国と地域にもサービスを展開)に利用していただいており、マイベストにしかないユーザーファーストなデータを持ち、ユーザーの選択という大きな課題に対して職種の枠に捉われず裁量を持ってアプローチすることのできる稀有なフェーズにいる会社であるにも関わらず、その点がうまく伝えきることができなかったなぁという感触でした。
来年の終わりには「マイベストはメディアを作っている会社ではなく、自社独自のデータを用いて新たな選択体験を創り出そうとしている会社である」と多くの人に認知してもらえるような状態にすべく、ワクワクできるプロダクト・組織づくりと発信をしていければとおもいます!
ここまでの話で少しでも興味を持っていただけた方、むしろ自分やってやるぐらいの方がいましたらぜひ @miraoto までご連絡ください!
今なら面白い課題に対して裁量持って取り組んでいただけるような働き方を提供できると思います!
それではみなさま良いお年を!
https://my-best.com/engineer-recruitment
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