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長らく忘れていた感覚
今日は起きたら4時20分だった。会社を辞めて5年、自宅で仕事をするようになってからというもの、この頃はすっかり「朝に寝る」のが当たり前になっていたので、この時間に「起きる」のは久しぶり。
いつの間にか忘れていた、ピンと張りつめた朝の空気。夜は夜でとめどない(妄想寄りの)空想が掻き立てられて好きだけど、この空気を感じられるのは朝だけなんだよね。
朝の空気を感じるときに「ああ、起きてたら朝になっちゃった」ではなくて「早く起きて、気持ちいい」と思うところが大きな違い。
自分の信念を強く持ってひたむきに生きていた、純粋だった頃を思い出す。
早く起きたところで道端の新聞がきのうへと舞い上がることもなければ、懐かしいラジオ番組が聞こえるわけでもない。それはよくわかっているが、なんとなく、どこかであの頃と繋がれそうな気がして、久しぶりの早起きが嬉しかった。
昔は朝がわたしを迎えにきた。いまは、わたしが朝を迎えにいく。
また、わたしも朝を迎えにいきたい。なるべく、早起きを習慣にできたらとは思うけど、夜に考えごとをすると止まらなくなるから……次はいつかな。
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※太文字:「愛することだけすればよかった(渡辺真知子)」/引用部分:「歌うヘッドライト(TBSラジオ)」エンディングコールより
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