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Webライターと呼ばれる人たち③

無事に、どうにか仕事が終わった……それにしても、ちょっとひどすぎやしないかい……

お願いしますよ。Webライターは書籍を見ずに取材もなしで、単にネットで調べて書くだけの人が多いんだから、最低限、複数のサイトをあたって事実確認してください……わたしは、自分の記事なら10ヵ所は見て書いてますよ……

あなたがたの記事を確認するときも、毎度毎度いろいろ漁りますよ……どうしてわたしばかり知識ついてるの?普通、書いているうちに何かしら覚えるでしょ?

さて……よそのライターに対する愚痴はこのくらいにして。

★     ★

今回はわたしのWebライター経験から「チェック側の人間に腹が立ったこと」を書こうと思う。よって、正式タイトルは「Webライターと呼ばれるわたし」である。

1)書き手が伝えたいことを変えないで。

わたしの場合、なにより腹が立つのはせっかく調べて書いた内容を改悪されることである。

過去に、ある会社が運営していた別メディアで商品紹介系の記事を書いたとき、内容をねじ曲げられたことがある。それっきりそこで書くのはやめた。

構成から明らかにズレている、事実と異なっている、文章が繋がっていないというのならわかる。もしそうであればむしろ、手を煩わせてごめんなさいね、と思う。

しかし、その校閲担当がやらかしてくれたのは、意味の曲解。しかも「全部同じように直しておきましたからね♪」と、つらっと言いのけられてしまった。こっちにしたら「なに言ってんの、余計なことしないでよ」って心境。

あの手のメディアではSEOなどの絡みもあり、キーワードや商品名を数回にわたって書かなければならない。何度もかぎ括弧をつけるとしつこく感じられるため、わかりやすいように中点を使うことがある。しかし、その中点をすべて「~と」に変えられていた。(商品名は架空です)

【提出時】おすすめゲーミングチェア・シークレットの~ 
→これでひとまとまりとして書いている。
【改悪後】おすすめゲーミングチェアとシークレットの~ 
→同じ商品を「~と~」でつながれてしまった。これでは別々の物になってしまう。読点(、)で区切ってくれたほうがまだいい。

詳細をぼかしているのでわかりにくいかもしれないが、意味を正反対にされた文章もある。

【提出時】××はこのような性質があるため、(商品)を持っていれば代用できておすすめ
→”(商品)「は」××「の」代用品としておすすめ”という意図で書いている。
【改悪後】××はこのような性質があるため、(商品)の代用におすすめ
→これでは、”××「が」(商品)「の」代用品としておすすめ”となってしまい、肝心な商品の紹介にならない。

フィードバックを見て唖然とした。文章表現の修正しか考えてないものだから、前後のつながりはまるで無視されている。けっこう、こういう校閲担当が多くて怖い。校閲と名乗っているけど違うよ、事実確認してないもの。

上から下までご丁寧に修正(改悪)してくれたせいで、全部嘘の記事になるところだった。なんでわたしがダブルチェックしなくちゃいけないの!?隅々まで修正してから知らん顔して出したけど、あの記事大丈夫だったんだろうか。

たまに、ライター募集をするメディアの注意書きに「文章を変えられたくない方の応募はご遠慮ください」という一文を見かけるが、そちらこそ事実を曲げずに修正しているんでしょうね?と言いたくなる。

2)勝手に幼稚な文章にしないで。

もうひとつ。わたしは慎重なタチなので、何度も確認してから納品する。それでも、後から見返したときに失敗を見つけて悔しく思うことがある。

校閲者としてライターに厳しいかわり、ライターとしても自分に厳しいつもりである。厳しいというか、文章の間違いが目に飛び込んでくるのだ。何度も見るので、だいたいどこをどのように書いたか覚えている。ワードで記事を書いている場合は、参照できるように必ず保管している。

だから、変な文章にされているとすぐにわかる。特に、わたしはよくライターに「~の~の」「~や~や」と繰り返すのはやめましょうとフィードバックするので、自分でもこのような書き方はしない。にもかかわらず、このような文章に改悪される。提出時にはなかった脱字も見つけた。やれやれ。

あと「一文を短く」と決めているメディアが増えているように思う。これは、Webライターの技量がないせいもある。長い文章を筋道立てて書ける人が少ない。だらだら長い上に主述が合っていない。そういう文章を分けるのはわかる。

しかし、57文字の文章を分割されてしまったときには閉口した。しかも、分割修正後のほうが説明不足でわかりにくいってどういうこと……?

今どきの人は、そんなに短い文章しか読めないの?日本人の読解力が下がるのは、なんでもぶつ切りの短文にしてしまうメディアのせいでもあると思う。

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