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音楽遍歴②
前回は「ヤングマン」にはじまり、選曲の変わったテープ・学校で習った曲・イージーリスニングといった、自分のルーツとなる曲を思い出してみた。今度は中学時代までを振りかえってみる。
わたしにとっての「アニソン」歌手
アニソン歌手といえば誰を挙げるか。今ならおそらく「鬼滅の刃」のテーマソングで有名なLiSAなのだろうが、わたしはあれだけ話題になったというのに、未だ覚えていない。
水樹奈々は一応、名前だけは辛うじて知っているけどわたしには新しすぎる。高橋洋子の「残酷な天使のテーゼ」だけは一時期いつも歌った。
では林原めぐみさんは……「林原めぐみのTokyo Boogie Night」「林原めぐみのHeartful Station」どっちも聞いてたなあ、懐かしい!え?ブギーナイト続いてるの!?すごい……という感じで、わたしにとっての彼女はどちらかといえば声優・ラジオパーソナリティである。
さてそうなると、わたしにとってのアニソン歌手といえば……最終的に堀江美都子さん・大杉久美子さん、このふたりに落ちつく。
ミッチは雑誌にたくさん載っていて、幼いながらもすごく人気があったのを覚えている。「母さん、この味どうかしら~」のサザエさん火曜日版EDや「キャンディ・キャンディ」といった有名どころが多い。
大杉さんも、初期のドラえもんや「アタックNo.1」「ハイジ」「あらいぐまラスカル」など、知名度の高いアニメソングを多く歌っている。声に癒やされる歌い手さん。
――このおふたりとささきいさおさん・水木一郎さんで「アニソン四天王」と呼ばれているのは知らなかった――
ここでもうひとり、前川陽子さんも加える。「魔女っ子メグちゃん」「ひょっこりひょうたん島」が好きだけど、一番有名なのは「キューティーハニー」なのかな。
根底にあった「松山千春」
前回の「不思議なテープ」以外によく聴いていた2本のテープがあって、1本はピンクレディー。ピンクレディーの曲は、小学校の頃にはよく聴いていたけど、年を経るごとに遠ざかっていった気がする。
もう1本のテープに入っていたのが松山千春。松山千春は父親の好みだった。父親が仕事でいないときによく、勝手に聴いていた。
もちろん「旅立ち」「季節の中で」「大空と大地の中で」も大好きだが、個人的には「銀の雨」「人生(たび)の空から」が気に入っている。案外、わたしのフォーク・ニューミュージック好きはここに端を発するのかもしれない。
太田裕美さんとの出会いは意外と早く。
同世代の女性なら案外多いかもしれないが、少女漫画雑誌「りぼん」で連載されていた「星の瞳のシルエット(柊あおい)」が大好きだったため、わたしが「木綿のハンカチーフ」よりも先に知っていたのは「星がたり」。
あくまで「曲名を知っていた」どまり。当時小学4~5年であったわたしには、アルバムなんぞを買う資金はなかったから。
結局、太田裕美さんを意識しながらも初めて実際に聴いたのは、やっぱり懐かし系番組で流れる「木綿のハンカチーフ」をはじめとするヒット曲だった。好みの曲が多くて、のちのちCDを買うようになる。
中学校に入ったあと、古本屋でたまたま見かけた「ヒロミ セレクション」のLPを買った。ひとつひとつの曲に対する丁寧な直筆コメントに裕美さんの人となりを感じて、こんな大人になれたらいいな、と思ったものだ。
好みが入り乱れてきた中学時代
「秋のIndication(南野陽子)いいよね」「ガラスの草原(菊池桃子)も名曲」「50/50(中山美穂)も好きだ」「『ナンノこれしきっ!』聞いた?」など、ランキングやラジオ話に花を咲かせる一方、キャンディーズ・高田みづえ・山口百恵・南沙織などの70年代アイドルに裾野を広げる。
同じ時期にBOØWY、まだ夏のイメージが少なかった頃のTUBE(「ダンス・ウィズ・ユー」好きだったな)にもハマる。遅まきながら中森明菜にも興味を示す。卒業間近になるとドリカムも加わる。
クラスには光GENJIを好きな子が多かったけれど、ジャニーズならどちらかといえば少年隊が好きだった。すぐ「仮面ライダー(違)」を連想する人が多いかもしれないけど「まいったネ 今夜」「君だけに」はよかったなぁ。
当時のヒットチャートに入っていた曲には竹内まりやの「駅」もあったが、ほかのアイドル曲と比べてやたら暗い曲だな、とはじめのうちは拒否反応すら起こしていた。しかし「シングル・アゲイン」が好みだったので、あとになって彼女の曲も聴くようになった。
ごちゃごちゃ言っているうちに、運命のあの人の曲を聴いてしまう。渡辺真知子の襲来である。さんざん別のコラムで書いているのでこちらではあっさりと。彼女をはじめ、庄野真代・八神純子といった70年代ニューミュージックの、大人の魅力にすっかりとりつかれる。
そういえば……同じ年にヒットした「かもめが翔んだ日」は全然知らなかったのに、中原理恵の「東京ららばい」は小学生あたりの頃になんとなく覚えていた。ラジオのリクエスト番組でよく聴いた気がしないでもない。
さらに、中学になると母親にカラオケバーへ連れて行かれるようになり、「真夜中のギター(千賀かほる)」「手紙(由紀さおり)」「つぐない(テレサ・テン)」など、他の客が歌う歌謡曲も覚えていた。
★ ★
次はゲームミュージックや洋楽・ゴスペルなどの振りかえりになるのかな……書きそびれた曲もあるような気がするけど、今回はここまで。
そういえば、2020東京オリンピック開会式の選手入場、選曲よかったなあ。ロマサガまで入るとは思ってなかった。
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