後悔先に立てておきました!③

自分の「後悔先に立たず」なことを公開することで「誰かの後悔が先に立てばいいな」という趣旨で書いています。

サクセスストーリーを読んだり聞いたりしても「自分にはできない」「自信が持てない」と思うことが多い人向けです。

特にその中でも「大きな苦労を乗り越えて、大成功しました」という話を聞くたびに「大きな苦労をしていない自分は、大成功する資格がない」と、何もしないうちからガックリきてしまう人には、誰よりも寄り添えると思います。自分もまたそういう風に思っていた10代だったからです。

ビジネス本・自己啓発本について

ビジネス本や自己啓発本、若い時は今よりも読んでいました。「自分自身を変えるため」「協調性を持ち、仕事を進めるためのコツを見つけるため」に読んでいたのでしょう。(自分自身のことですが、20年も前のことになると”なぜそのような行動をしていたのか”がわからなくなります。これも、覚えておいてください。)

今思うと、ビジネス本や自己啓発本のたぐいの「答え合わせ」をしたことがありません。答え合わせとは、たとえば「あの本に書かれていたことは本当にそのとおりだった」「この記述に関しては、本が出たタイミングから時代が変わって、役に立つものではなかった」というもの。また、同僚や先輩、友人と「こういうこと書いてあったけど、どう思う?」という共有をしている人は、どれほどいるのでしょうか。案外、答え合わせをしている人はいないのではないか、と思いました。実際、自分は誰かに聞いたことがないし、聞かれたこともありません。「やっています!」という人がいたら、それはもう言うことなし、素晴らしいです。ただ、「自分を変えたい!」と思う時はたいがい「自分で自分に矢印を向けているので、他者を意識しない時間」になっているのではないでしょうか。

そこで今回は、ビジネス本や自己啓発本のたぐいの「答え合わせ」を兼ねた「後悔の旗」を立てます。

🏁後悔の旗1本目「ロールモデルを持てばよかった」🏳

ビジネス本や自己啓発本では「ロールモデルを持つ」ことが勧められています。

ロールモデル=自分の行動や考え方など、キャリア形成の上でお手本になる人物。

「当たり前じゃん、いたほうがいいに決まってるじゃん」という人、きっと多いと思いますが、実際、いるでしょうか?何人くらいいて、歴はどれくらいの人で、何歳くらいの人でしょうか?

今になって思うのは「同業者・他業種・仕事とは異なるコミュニティ」それぞれに複数人のロールモデルを持てばよかったということです。

「物事の進め方や人との付き合い方、問題解決のアプローチ、仕事の増やし方、あらゆる場面において自分は”パターン”が少なくないか?」「あまりにも我流を通しすぎていて、Aパターンが通じなかった時のBパターン、Cパターンまであっても、それ以上がないのでは?」ということを、今感じています。それらをどうすれば克服できたのか、その答えが「ロールモデルを複数持つこと」です。

ロールモデルを誰かひとりに絞りすぎると、「ちょっと違うな」と思ったところからの修正がすぐにできません。また、思考や行動のパターンが限られます。そして、同業者だけだと発想が似通ってしまい、意識しすぎてしまいオリジナリティを出せなくなる可能性があります。他業種や仕事以外のコミュニティで知り合った人から「こういうアプローチもある」という刺激を受け、学びを得られれば視野が広がり、「自分ひとりor同業者」では考えも及ばなかったところからアイデアが生まれる可能性が高まります。

「この事例はAさんのやり方で」「あの事例はBさんのやり方とCさんのやり方のミックスで」というように、ロールモデルが多いほどアプローチ、パターンが増えます。また「これはDさんとHさん、ふたりに話を聞いてみたい」という形で、迷った時、多角的にヒントをもらうこともできます。

ロールモデルは5歳上がちょうどいい

私はハタチの時、伊福部崇さんという放送作家からのお誘いを受け、今の仕事(放送作家)をはじめました。伊福部さんは年齢も職歴も5つ上。出会った時点で放送作家・脚本家・作詞家・パーソナリティ・歌手と八面六臂の活躍をしていました。そんな伊福部さんから「ラジオはスタッフがそこまで多くなく、長くやっていくと”ファミリー”のようなものになっていく」「丁寧に仕事をしていれば、仕事をふってもらえる」という話を、「放送作家をやる」と決めたタイミングで聞きました。活躍している人の言葉だからこそ素直に受けとめ、その通りにしました。すると、本当に仕事が増えていきました。

5つも上の人になると、仕事のステージも上なので、はじめたての人間に的確なアドバイスができます。これが3~4つ上となると、「アドバイスをする余裕、客観的な視点」があるかは個人差があります。1~2つ上(1~2つ下)はもはや「ほぼ同期」です。

「次のステージに行っている、余裕のある人」「それでいて、言語感覚を含め、お互いの感覚を理解できる年齢差の人」=5つ上の人をロールモデルにする

これを推奨します。この「5つ上の人」を同業者だけでなく、他業種・仕事以外のコミュニティでも見つけると、新たな知見と視点を持つことができます。

🏁後悔の旗2本目 ライバルを持てばよかった🏁

1~2つ上の人は、同期同様「ライバル」としてみるのがよいと思います。「ライバルを積極的に見つけること」も「すべきだった」ことのひとつです。「あいつ、いい番組を作った!悔しい!」と思うことは直接「向上心」につながります。私は「向上心なんてカッコ悪い」とどこかで思っていた20代でしたが、今思うと「向上心は、あって損はないもの」です。カッコつけていても問題なく20代を送ることはできますが、どこかのタイミングで「本当にやりたいこと」が出てきた時、向上心を持っていない人は、何をどうしていいかわからないのです。誰に何を聞いたらことが進むのかもわからない。

同期だけだと頭数が足りません。1~2つ上の人たち、さらに1~2つ下の人たちをライバルとして「追い越してやる!」「追いつかれてなるものか!」と奮起すること。

こういう刺激は、41歳から見つけようとしても難しいです。なぜなら、「すでにことをなしている人」が多いから。

20代は「横一線、まだこれから」「今は頭ひとつあの人が出ているけど、まだ追いつける」というタイミング。いわんや10代をや。

「5つ上のロールモデル、1~2歳差のライバル」を意識すれば、後悔のない41歳を迎えられます。

では、どうやって出会えばいいのか。それはまたいずれ書きます!

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