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【あたらしいふつう展】作品プロット&執筆担当者公開

こんにちは!
ミライズマガジンです。

12/5(土)から開催中の「あたらしいふつう展」の出展企画「1000人に聞いた未来予測」にて、アンケートをもとに制作したプロットと、そのプロットを物語にする作家の方をご紹介します!

企画概要はコチラ

1000人の予測から、はたしてどんな物語が生まれたのか…?
第一弾となる全4作を紹介していきます!

1.2050年の「VR」

トップバッターとなるテーマはVR。アンケートの統計でも第三位に入るほど、多くの方が予測していたテーマです。

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①想定する未来像
30年後にはVR技術の発達で、ほとんどリアルに近い仮想現実世界が実装されると思う。

②その未来でテクノロジーはどう転換する?
お洒落なVRメガネが登場。そのVRメガネをかけると、目に映る人々がすべて自分好みの容姿に見える。街並みも自分好みの風景になる。

③テクノロジーは人や社会にどう影響する?
バーチャルなデザインを実装しやすいシンプルな都市や住宅が増える。また人々は内面をより重視するようになるが、視覚でカバーできない「清潔感」…つまり自律的に心身をクリーンに保つことがより重要視される。

④執筆者
架旗透(かはた・とおる)
SF創作サークル「グローバルエリート」所属。ゲンロンSF創作講座第二期生。既存作に「バイオ総武線」「ムーンヴィレッジの子供たち」「ネコニンゲンのドグマ」。

2.2050年の「介護」

つづいてこちらも予測が多かった「介護」。AIやロボットと関連して予測されることが多いテーマでした。

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①想定する未来像
少子高齢化が起こり、介護職が不足するため、夜間の見回り、バイタルの異常察知、力仕事などの補助など、AI等を搭載したロボットの手助けがないと成り立たなくなると考える。

②その未来でテクノロジーはどう転換する?
ロボットによる介護現場への進出。介助をロボットが補助する。

③テクノロジーは人や社会にどう影響する?
団塊ジュニアの高齢者など人口の多い年寄りの介護に欠かせなくなってくる。また人の世話はロボットに出来る部分は任せてもいいという考えにはなっていくものの、要介護者のメンタル面での配慮が重要に。

④執筆者
琴柱遥(ことじ・はるか)
「父たちの荒野」で第三回ゲンロンSF新人賞(後に「枝角の冠」に改題)。「讃州八百八狸天狗講考」(SFマガジン6月号)「人間の子ども」(ゲンロン11)など。

3.2050年の「地方経済」

新型コロナウイルスにより、地方移住の流れが生まれつつあるものの、まだまだ東京一極集中の状態が続く現在。はたして未来の地方経済は…?

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①想定する未来像
現在超高齢化社会に向けてAIを搭載したロボットによる産業の推進、スマートシティの推進などが進んでいて、地方に住んでいる人でも都心と利便性に大きな差がない環境で生活できるような環境が整う。

②その未来でテクノロジーはどう転換する?
自動運転のバスによる小学生の送り迎えが主流となり、各商業施設への送迎バスも自動運転になったり、無人コンビニやセミセルフレジが半数以上となったり、多くのサービス業が人ではなくAIによって成立する世の中になる。

③テクノロジーは人や社会にどう影響する?
超高齢化社会で日本の経済が縮小中でも、ある程度は社会のレベルを維持することができる。一方で、一方で、地域ごとの個性がない、人と人が直接コミュニケーションをとる機会が減少する。

④執筆者
琴柱遥(ことじ・はるか)
「父たちの荒野」で第三回ゲンロンSF新人賞(後に「枝角の冠」に改題)。「讃州八百八狸天狗講考」(SFマガジン6月号)「人間の子ども」(ゲンロン11)など。

4.2050年の「農業」

最後は農業。「アグリテック」という言葉も出てきていますが、はたしてどんな未来が予測されたのでしょうか?

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①想定する未来像
宇宙旅行などが今よりぐっと身近になる。

②その未来でテクノロジーはどう転換する?
宇宙で栽培や飼育した食品を地球で消費する事業が生まれてくる。

③テクノロジーは人や社会にどう影響する?
大気汚染が減り、畜産農家は衰退していく。宇宙関係への職業への転職をする人が増える。

④執筆者
斧田小夜(おのだ・さよ) 
「飲鴆止渇」にて創元SF短編賞優秀賞を受賞。「だってせんたっきさんがくつしたたべちゃったんだもん」がSPECULATIVE FICTIONアジア傑作選に選出される。

1000人のアンケート回答をもとに予測された4つの「未来」。果たしてどんな物語が生まれるのでしょうか?

更新をお楽しみに!

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