いつもの飲み屋で。(創作)
【どこかにあるようなないようなそんな時間。
完結してるようなしてないようなそんな話】
「何でそんなことされたのに、会えるんだよ。平気なのかよ?そいつはサキが傷ついたことすら気づいてないんだろ?」
「う~ん、そんな感じ」
ソーシャルディスタンスを忘れ始めた居酒屋で、タケルと飲むのが日課になっていた。
最初はこんな私の過去の恋愛の話なんてするつもりなんてなかったのに、
つい、というか、思わず、というか、耐えきれずにこぼしてしまった。
先月6年ぶりに連絡してきたアイツのせいで