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税金・節税情報

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#インボイス

2割特例・少額特例・80%経過措置|インボイの特例や経過措置の整理!

この記事では、インボイスに関する特例や経過措置が、どの事業者に対していつまで適用されるかを整理してお伝えしたいと思います。 2割特例を利用できる事業者とは? 先ずは2割特例のお話から始めます。2割特例とは、売上に掛かる消費税に20%を掛けた分を納税する特例のことです。 例えば1年間の売上が990万円の事業者がいたとします。この売上に掛かる消費税は90万円です。2割特例を適用すると、この売上に掛かる消費税90万円に2割を掛けた分である18万円が納税額となります。 2割特

インボイスが無くても仕入税額控除ができる取引と間違いやすい取引

インボイス制度が始まってから、おそらく、経理担当者や経営者の皆さんが判断に困るであろう取引について解説します。 インボイスがなくても仕入税額控除できる取引 ここで紹介する内容は、インボイスの保存がなくても、帳簿を付けて必要事項を記入するだけでも仕入税額控除ができるとされています。領収証や請求書の発行自体が難しいとか取引相手が一般個人のものが多い印象です。 先ず、1つ目が公共交通機関である船舶、バス又は鉄道による旅客の運送で3万円未満のものです。電車や地下鉄の自動券売機、

インボイス制度「少額特例」と「少額な返還インボイスの交付義務免除」をざっくり解説(インボイス制度解説Part3)

令和5年10月1日から開始されるインボイスについて残り半年となりました(記事作成日は令和5年3月)。制度開始に伴う軽減措置がとられてはいますが、情報の浸透はまだまだという印象です。国税庁のホームページや動画を見ても、難しい用語が並んでいるだけで果たして何割の方が理解できたか疑問が残ります。 この記事ではインボイスの制度解説を3つのテーマに分けてお送りいたします。 Part1は消費税計算の基礎とインボイスとの関係 Part2はインボイス制度開始に伴う負担軽減措置である「2割特例

インボイス制度「2割特例」と「仕入税額控除80%の経過措置」をざっくり解説(インボイス制度解説Part2)

令和5年10月1日から開始されるインボイスについて残り半年となりました(記事作成日は令和5年3月)。制度開始に伴う軽減措置がとられてはいますが、情報の浸透はまだまだという印象です。国税庁のホームページや動画を見ても、難しい用語が並んでいるだけで果たして何割の方が理解できたか疑問が残ります。 この記事ではインボイスの制度解説を3つのテーマに分けてお送りいたします。 Part1は消費税計算の基礎とインボイスとの関係 Part2はインボイス制度開始に伴う負担軽減措置である「2割特

消費税計算の基礎とインボイスとの関係のおさらい(インボイス制度解説Part1)

令和5年10月1日から開始されるインボイスについて残り半年となりました(記事作成日は令和5年3月)。制度開始に伴う軽減措置がとられてはいますが、情報の浸透はまだまだという印象です。国税庁のホームページや動画を見ても、難しい用語が並んでいるだけで果たして何割の方が理解できたか疑問が残ります。 この記事ではインボイスの制度解説を3つのテーマに分けてお送りいたします。 Part1は消費税計算の基礎とインボイスとの関係 Part2はインボイス制度開始に伴う負担軽減措置である「2割特

中小零細企業にとって2023年の最大の出来事はインボイスになる!登録事業者になるべきか?【税金のコラム】

税理士・社会保険労務・行政書士達が所属する専門家のグループ企業:みらい創研のnoteを御覧いただきありがとうございます。 この記事は2022年5月に作成しておりますが、インボイス制度について世の中全体に「未だ先だ~」という雰囲気を感じております。1年半先の準備よりも明日の売上というのは、新型コロナウィルスの影響で苦しむ経営者が身近に居ることから理解できますが、企業の財務にとって事の次第では追い打ちを掛けるような出来事になるのがインボイス制度です。 事業の減益に繋がりかねない