雑穀・アワとは?
2021年5月31日(月)20:00配信
こんばんは、
未来食ライフナビゲーター橋ヶ谷風花です。
雑穀はブレンドして白米に混ぜてもおいしいですが、
1種類だけを白米に混ぜたり、雑穀の個性を活かしておかずを作ると、おいしさの幅が広がり、雑穀をより楽しめます♪
今日は、小粒の雑穀「あわ」をご紹介します。
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あわ(粟)とは?
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粟にはモチ種とウルチ種があり、直径1.5ミリと小粒の雑穀です。殻の色で、赤アワ、黄色アワ、紫アワなどと分けられ、品種も多様。ほかの雑穀に比べ甘くてクセがないので、アメやお菓子の材料にも活用されます。実は薄い黄色とクリーム色と白っぽいクリーム色があります。
白っぽいクリーム色のもちあわは、特にとろみが強くて、かすかにスパイシーな香りがします。水を多めにして炊くと、とろけるような仕上がりになるので、愛称はチーズミレットです。
うるちあわは、もちあわより黄色みが強く、炊くとさらりと炊きあがり、そのままシチューをかけて食べたり、プチプチした食味を活用して鶏そぼろ感覚で活用することができます。うるちアワの愛称はチキンミレット。
【あわの栄養価(白米との比較)】
アワは、豊富な鉄分を筆頭に、ビタミンEやパントテン酸も多く含んでいます。パントテン酸は、三大栄養素(タンパク質、糖質、脂質)の代謝に欠かせない微量成分で、解毒作用もあり、免疫力をアップさせるパワーにすぐれています。
アワは、各種のビタミン・ミネラルのバランスにすぐれ、とくに鉄分が多く貧血を防いだり改善してくれる雑穀です。世界各国で「母乳の出がよくなる」「産後の回復を助ける」といわれ、とても滋養豊かな雑穀です。
ビタミンB1も豊富なので、代謝が活発になり、脂肪のつきにくいスリムな体に。
【アワの歴史】
7000年前の黄河文明の頃の中国では、アワが主要な穀物だったと言われています。また、南北に長い日本では、北日本では日本生まれと推定される雑穀ヒエ、西日本ではふんわりパラリとおいしい「うるちアワ」が主流であったといわれます。とくに、水田のない南西諸島の珊瑚礁の島々では、さっぱりした「アワ」が重要な作物だったのです。
記録によると、明治のはじめになっても25万ヘクタールものアワが栽培されていたといいます。そして、山間部では、昭和40年代(1970年代中頃)まで農民の日常食として雑穀を食べていました。
昔、徳島は阿波の国(粟の国)とよばれ、ほかにも日本全国にアワの地名がたくさん残っています。
【アワの栽培方法】
あわは品種が多彩で、国内だけでも100以上あるといわれています。排水のよい肥沃(ひよく)な土地を好み、湿地を嫌います。根の張りは浅いのですが、乾燥には強いので、山間の畑などでも一定の収穫量が見込めます。
春まき種と夏まき種があるのも特徴で、主に寒冷地や高地では春アワが栽培され、温暖地・暖地では作期によって使い分けられています。
【アワに適した料理とは?】
もちアワは、2〜3倍の水加減で炊くと、とろりと、とろけるチーズみたいに炊きあがります。塩味を強めに整えるとさらにチーズ風のおいしさが出現するので、ピザにしたり、グラタンにしたり、クリームやソース感覚でいろいろな料理を楽しむことができます。
うるちアワは、炊きあがりがプチプチ、パラリとした食感なので、これをうまく生かすと鶏そぼろ感覚で使用することができます。
あわ料理の写真はこちら
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