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私たちの『みらいお化けプロジェクト』について

「みらいお化けプロジェクト」は、未来を担う子どもたちが「お化けづくり」を通して地域の問題や自分たちが抱えている悩みに向き合い、どうしたらお化けを退治できるのか、地域はもっと良くなるのかといったことに真剣に取り組むプロジェクトです。

2023年12月4日、大垣市の石田市長や文教協会、本プロジェクトの発足者である栗山圭介氏により発表され、地元テレビや中日新聞で取りあげられ、注目を集めました。

私たちは、一緒に「みらいお化けプロジェクト」に携わってくれる方を求めています。そのためにも、まずは私たちのプロジェクトについての想いや課題、プロジェクトの将来性について紹介させてください。


なぜ『みらいお化けプロジェクト』を立ち上げたのか

みらいお化けプロジェクトは、作家である栗山圭介氏が生み出したプロジェクトです。犬山市にて開催された『SDGs時代のお化けやしき』が、その先駆けとなります。

冒頭で述べたとおり、私たちのミッションは以下の通りです。

未来を担う子どもたちが「お化けづくり」を通して地域の問題や自分たちが抱えている悩みに向き合い、どうしたらお化けを退治できるのか、地域はもっと良くなるのかといったことに真剣に取り組むプロジェクトを作ること

このプロジェクトを立ち上げた背景には「そもそもSDGsという活動が、子どもたちのためにこそ必要な活動であるにも関わらず、肝心の子どもたちにとって非常にわかりにくものになっている」という問題点があります。

外務省のページには、SDGsについて以下のように描かれています。

SDGsとは?
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)別ウィンドウで開くの後継として,2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。

出典:JAPAN SDGs Action Platform

大人である私たちですら、この説明を読んですぐに理解するのは難しいでしょう。小中学生の子どもであればなおさらです。

子ども達にとって、SDGsは「よくわからないもの」になってしまっています。

理解できないものは継続できない

実際に私は、以前に大垣市を訪れた際に、子ども達と次のようなやりとりを交わしたことがあります。

私「SDGsについて、説明できる?」
子ども「地球の将来を守ること」
私「そのためにどんなことをすればいいと思う?」
子ども「学校の給食を残さない」
私「学校の給食を残さないことが、どうして地球を守ることになるの?」
子ども「……わかんない」

このやりとりは、決して一部の例外ではなく、ごく一般的な子どもらしい反応だと私は思います。

  • 「ポイ捨てをしない」

  • 「食べ物を粗末にしない」

  • 「川をキレイにする」

これらの行動が、良いことであることは子ども達にも伝わっています。しかし、それがなぜ良いのか。地球の将来にどんな効果を及ぼすかまで理解している子どもは、かなり少数ではないでしょうか。

「良いことなんだから、難しいことを考えずに行動しなさい」

そう言って押さえつけてしまうのは簡単なことです。しかし、誰かに無理矢理やらされていることを、5年も10年もの長い期間――何より、自分が親になったときに、次の世代の子ども達にやらせようとは思わないでしょう。

SDGsを含む、私たちの活動は「持続可能であること」が前提です。子どもを押さえつけるだけの、一時的なものであってはなりません。

「一緒に考える」ことで子ども達を導く

大切なのは、「子どもと大人が一緒に考えること」です。大人と子どもでは、考え方も、目線の高さも違います。そこから見える世界の景色も。

いま、SDGsは日本だけでなく世界でも多くの企業が取り組んでいます。学校や家庭でも、触れる機会が多くなっていることでしょう。

しかし、「どんな活動を行うか」について、子どもたちは理解し、納得して行っているでしょうか?

ただ大人から押しつけられた作業を、いやいや行っていないでしょうか?

大切なのは、大人と子どもの両方が納得した上で、活動に取り組むことではないでしょうか。

『お化け』という形で、見えない課題を浮き彫りにする



地球や社会が抱えている将来的な課題は、今この瞬間を生きている子どもたちにとってとても理解しにくいものです。

そこで私たちは、現代の社会・環境が抱える様々な課題を『お化け』という形で、誰の目から見てもわかりやすいものにすることで、子ども達からの理解と、これから何をしたら良いのかという指針をわかりやすく示したいと思っています。

その手順は次の通りです。

1.子ども達がお化けを考える

社会・環境・人間関係などの身近な課題を、子ども達に「お化け」としてキャラクター化してもらいます。

2.お化けをリライトし、地域の課題特定に貢献する

子ども達が考えたお化け元に、プロのイラストレーターがイラスト化します。キャラクター化されたお化けを元に、「子ども達が日々の暮らしの中でどんな不満を抱えているのか」「子ども目線から、地域にどのような課題があるのか」を浮き彫りにします。

3.お化けを退治する方法を考える

お化けを考えるだけではなく、そのお化けを退治する方法を、子ども達とともに考えます。

例えば、汚された海の怒りから生まれた『プラウォー』というお化けを退治するなら、浜辺のゴミ拾いをするといった活動を、子どもの方から提案してくれるかもしれません。

自分たちで考えた課題と解決に取り組むことで、子ども達が社会環境問題に積極的に取り組むようになります。

4.色々な地域のお化けが登場する

お化けはやがて、色々な地域の子ども達の手によって生み出されます。将来的には、国境さえ越えていくかもしれません。

そうして生み出されたお化けは、各地域の課題です。その地域にどんな問題があるのか、どうやって解決すればいいのかが、子ども目線から浮き彫りになります。

あなたの地域も『みらいお化けプロジェクト』に参加しませんか?

『みらいお化けプロジェクト』に参加することで、子どもたちは自分たちの地域の課題を見つけ、その解決策を考えることができます。

このプロジェクトは子どもたちにとって理解しやすく、参加意欲を高める機会です。ぜひあなたの地域でも『みらいお化けプロジェクト』に参加してみませんか?


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