CDJセットを使ってみよう! その3 PCをLAN接続編
その1 USBメモリ編
その2 スマートフォンrekordboxアプリ編
その2.5 PRO DJ LINKとは?
今回は前回の記事で説明したPRO DJ LINKを使用し、CDJとPCをLAN接続してrekordbox(EXPORTモード)ライブラリを使用する方法について説明します。
PC内の膨大なライブラリを使いつつ、CDJの安定性や操作性を両立できるので、DJに慣れてきた方はぜひ検討してみては。見た目もかっこいいですし。
ミライノオンガクwebサイトでの説明内容とほぼほぼ重複する内容となります。
前提知識
大前提として、PRO DJ LINKでのPCへのLAN接続は厳密にはPCDJではありません。
PC(のrekordboxライブラリ)を巨大な画面つきUSBメモリやSSDのように扱う接続方法となります。
この記事における「PCDJ」とは、USB-HIDを利用した「楽曲の再生など実際の音源操作をPC内部で処理する形態」を指しています。詳しくはミライノオンガクwebサイトをお読みください。
必要なもの
利用者側で用意してもらうもの
・LANポートを備えたPC/Mac (USB-LANアダプターでも可)
・rekordbox(PERFORMANCE)
無料プランでOK
ミライノオンガクCDJセットに同梱されているもの
・スイッチングハブ
有線/無線ルーターも可だがスイッチングハブの方が安定している
・LANケーブル
UTPとSTPの両方を同梱
・ラップトップスタンド
Type-Cドック内蔵のReloop Stand Hubを同梱
必須ではないが使い勝手的にできるだけ置きたい
メリット
PC内の膨大なライブラリをそのまま利用できる
プレイリストを作らない派の方やアニソンDJなど大量の引き出しを必要とする方に特におすすめですPCの画面サイズで楽曲検索や絞り込みができる
PCDJ(USB-HID)に比べて接続が安定している
複数台の同時接続に対応している→転換時に抜き差しを行う必要がない
見た目がよい
デメリット
初めてPRO DJ LINKするPCではうまくいかないことがある
一度接続が確立すればだいたい安定します
→ 大事な現場でいきなり試さず、一度どこかで試してから投入することを強くお勧めしますPC・rekordboxのアップデートや「機嫌」に左右されがち(特にMac)
絶対にバックアップ用のライブラリを書き出したUSBメモリを持参しましょうファイアウォール設定などに邪魔されやすい(特にWin)
CDJで対応していないファイル形式は読み込めない
CDJ-900nxsの場合はFLAC/ALACに非対応LANケーブルのループ接続を起こしてしまう可能性がある
LINK機能前提が機能しなくなります。余ったLANケーブルをとりあえずスイッチングハブに差しとく…みたいな人は特に要注意です。使わないLANケーブルは抜いておきましょう。
PCとCDJの接続方法
この画像の通りに、CDJ2台が接続されているスイッチングハブ/ルーターにPCを有線LAN接続するだけです。
この状態でrekordbox(EXPORT)を起動すると画面左下に「LINK」ボタンが表示されるのでクリックしてください。接続に成功するとCDJ2台のそれぞれのステータスが画面下に表示されます。
CDJ側でメディアボタン(液晶ディスプレイ左のUSB・LINK・DISCの並び)最上段のrekordboxボタンを押すと、現在接続されているPCが表示されるので、エンコーダー(楽曲選択ツマミ)を使って自分のPC内に入っていきます。
(LAN接続→LAN接続への転換時は同様の操作で次の人のPCを選びます。差し替えは必要ありません。)
USBメモリと同様に楽曲選択・読み込みができます。
PCを接続というと複雑で不安定そうなイメージがありますが、実際にはLANケーブルを接続してしまうだけでシンプルにPC内の全ライブラリを使用できます。
USBメモリで引き出しが足りずに困った経験のある方はぜひ一度試してみてください。もちろんバックアップ用のUSBメモリは忘れずに!
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