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別室登校とネットの学び

クラスジャパン小中学園に体験入学しながら、学校に気が向いた時間に登校するようになった娘。いよいよ担任の先生にそれを打ち明けてみる日が来た。

体験入学していると言った時の先生の感情に対して

いや、別に大した覚悟を持って話したわけではないし、言ってどうなるってことでもないだろうなと予測して話し始めたのだが、言葉にしてみてなんとなく先生の衝撃というか、違和感みたいなものが電話口から感じられて正直ちょっと驚いた。
驚いたのは、先生の違和感ではなく(それは想定済み)その違和感を自分が肌で感じた時の自分の感情に。だ。

「えっ」という反応はある程度予測していたので、想定内だったのだが、それを口に出すことによって中学校の先生に対して私が不満を持っていると思われてしまったのではないかと感じてしまう自分が想定外だった。

義務教育である中学校に通っている娘を、わざわざお金を出してネットの中学校に通わせる親。五月雨登校になって2ヶ月ぐらいそれなりの頻度で連絡をくれていた担任を失望させたのかなと思って、少し申し訳なく感じた。私より一回りぐらい若いだろうか。時折我が家を訪ねてきて、娘と少し話してくれていた。


別室登校とネットでの学習の狭間

娘は今も1週間に1回ぐらいは学校に行っているが、当初はもう少し頻度が高かった。
学校に行き、何をしているのか尋ねたところ、「別室でワークをしている」と。ワークとは各教科のワークブックを黙々とやるんだそうで。以前は美術部の展覧会が近かったのだが、部活に参加できないからとその別室で絵を描かせてもらっていたのでそれなりに充実していたらしいが、今はずっと「ワークのみ」

これって拷問に近いんじゃないかと私は思っている。クラスに入っていけないから別室。でもそこで一日中一人ワークブックに向かう。なんのために学校に行くんだろうか?出席日数のため?

けれど、親の心情は複雑ではあるが、学校に文句は言えない。「予定外の不登校生徒」に別室で授業を行うような余裕はどの先生にも無いだろうから。

学校に行くのがますます重荷になったであろう娘は、そのうち完全に登校しなくなると思う。


親の覚悟

そんな娘を見て、改めて思うのは、親の覚悟が試されているということ。
友人の紹介でこんな動画を見る機会があった。

こちらの動画の最後でもお話になられているが、私も同様の感覚を持っている。

娘は「現時点では普通のレール」から外れた生き方を選択したのだと思う。そして親である私もその生き方を肯定し、フォローしている。だからそれを最後まで応援しなければならないのだ。覚悟を持って。

どういうことかと言うと、この先例えば修学旅行がやってくる。修学旅行だけ行く生徒もいると聞くが、娘は絶対に行かないという。行かないと言うよりは「行けない」のだそうだ。旅行前に色々な準備をグループで行うのに、それに参加もせず、当日だけノコノコと出ていけないと。(我が娘まじめだなー。)

修学旅行に普通に行って友達と和気あいあいイベントを楽しむ経験を本人がしないことによる損失、デメリットみたいなものが想定されるが、その一大イベントに参加するには日頃の友達との関係性が重要なのだ。そして娘がそれを一番わかっている。親としての葛藤は、ならば今少しでも学校に登校できているのだから、その機会をもっと増やすように働きかけることなんじゃないか?と思ってしまうこと。でも、これだと娘が自ら決めたネットの中学校での学びの方針を信用していないように取られてしまうかもしれない。

そう言う意味で、親は現状の普通の道から逸れた生き方を選んだ娘を、精一杯応援する覚悟が必要なのだ。

これが案外難しい。そして、この頃担任の先生からの言葉一つひとつが妙にチクっと刺さることもあり、時々対応に苦慮している。

その心境についてはまた次回。

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