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新規就農 農業って厳しい業界ですよ!

こんにちは。農業経営サポーターの小川隆宏です。農水省のデータによると毎年約5~6万人が新規就農しています。このうち約65%は50歳以上の新規就農者となっております。新規就農者というから若い人をイメージしますが、新規就農する人ですら、50歳以上が大半を占めているという状況ですね。
全農業者の平均年齢は66~68歳で非常に高齢化した産業といわれていますが、「そりゃ高齢化産業になるだろうなあ」と思ってしまいますね。。。

農水省資料より

確かに考えてみれば、農家の家の人であっても学校を卒業してすぐに跡を継ぐ人もいるでしょうけど、一度は一般の会社に勤めていろいろな経験をしてから家業を継いで就農するという方もいるでしょうし、会社員をしていた一般の方が現役時代は貸農園を借りて“ゆる~い農業”をしていたが定年退職後に本格的に農業を始めるというケースも多いようにも思います。ともあれ、このデータを見ると農業は他の産業と比べて高齢化するのも納得がいきますね。

話は変わりますが、テレビ番組を見ていると出てくる農業というのは牧歌的なイメージの農業が多いと思います。タレントや芸人が農家を訪問し、採れたての野菜や果実を食べて、農家の人と接し自然とともに生きていく有難さを感じる、、、みたいな番組が多いですよね。

そんな番組を見て農業をやりたいと就農する人も少なからずいるのではないかと思ったりします。(というか、実際、結構います)

しかし、近年の現実の農業はそんなに甘くはありません。マクロトレンドでは人口減少により農作物の需要量は減少していますし、農作物の輸入により安い作物が海外から入ってくるので、農業経営が厳しくなっており、最近では円安や国際紛争などの影響で肥料価格が高騰しており農業経営は非常に厳しい環境におかれています。まさに淘汰の時代です。

現実の農業は“牧歌的な産業”なんかではなく、むしろ生き残りをかけて戦略的にかつスピーディーな行動力が求められる産業で、一般の商工業よりも世知辛いかもしれません。さらに一般商工業と違って地域的なしがらみなども多く、人間関係的な気苦労も多いようです。

実際に新規就農した方の約35%強の人が3年ほどの間に離農してしまうということもおこっています。

今から農業を始めようと考えている方は“農業は牧歌的“というイメージは持たないほうがいいと思います。

今日は新規就農の厳しさについて書いてみました。

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