見出し画像

不動産×キャリコン#6

人生100年時代において不動産事業で生き抜くための知恵袋
今回は前回に続き「高齢化に伴う独居老人、空き家問題」について考察します。

具体的に何が問題なのか?

皆さんが現在住んでいらっしゃるエリア。ご両親がお住まいの、
もしくはお住まいだったエリアを観察してみて下さい。
意外に多くの空き家があることに驚かれると思います。

悪貨は良貨を駆逐する

空き家になっている家を見ると、郵便受けに雨に打たれてボロボロになったチラシが入っていたり、玄関先の雑草が生え放題になっていたり、ゴミが不法投棄されていたり、時には外壁や屋根が破損しているものがあり、防犯、防災の面で心配になります。
「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉がありますが、せっかくきれいにしている街並みも、一軒の空き家の為に台無しになってしまい、そのエリアの不動産価値を下げてしまう事も現実に起きています。

歩道を越えて道路まで物が溢れています


第2時ベビーブーム世代への負担

前の回で「第1次ベビーブーム世代の介護施設入居が始まっている」と述べさせて頂きましたが、それは第2次ベビーブーム世代への負担増加が始まっている事も意味しています。

両親が施設に入るということは、その前段階である自宅での介護が始まっているということであり、実家が遠方の方は移動を含め時間を作る負担が増しているはずです。また空き家になった実家の相続問題で兄弟間の調整に腐心される場合もあるでしょうし、お子さんたちが大学に進学される世代でもあることから、会社と家庭の両立が精一杯で、それどこれでは無い方も多いのではないでしょうか?

結果的にご両親を見送った後「さてこれからどうすれば良いのだろう?」と悩まれる方が大半だと思われます。

ピンチとチャンスは背中合わせ!

同じ状態でも、その人の見方によって「ピンチ」にも「チャンス」にもなる

ネガティブが話がメインになってしまいましたが、悪い事ばかりではありません。
コロナ禍で急激に広がったリモートワークが今後も残る事を考えると、交通の便が良かったり、風光明媚な場所であれば空き家をリフォームして貸し出したり、場合によっては思った以上の値段で売却出来る可能性もあります。

古民家のリフォーム例

個人的に「SPACEMARKET」というサイトを通じて実家の古民家を登録されている方や、サブスクリプション型住居サービスを展開されている「ADDress(アドレス)」「Hostel life(ホステルライフ)」「HafH(ハフ)」などを利用されている方の話を直接聴く機会が増えており、扱いに困っていた”負債”だと思っていた空き家が、工夫次第ではお金を生んでくれる”資産”に変わる可能性が十分にあると私は思っています。

空き家問題については一旦ここで止めて、次回は少子化問題について書きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?