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時を刻んだ声

聞き慣れていたはずの人の声が
いつのまにか少し年老いたようなの声になっていて、思わず、あれ?誰だ!と分からなくなってそっとその人の後ろ姿を覗いてみた。
時々挨拶をしたりするからそんなに長く会っていなかったわけじゃない、それなのにふと時の流れを感じた。
声ってこんなにもその人の刻んできた時間を映し出すものなのだとハッとした。
少し疲れたような後ろ姿だったが、元気の良さは変わらない。
上司だったこともあったなぁ。よく飴をくれたなぁ。誰も気づかなかったことに気づいてくれたなぁ。色々あったけど、今その人はその人らしく生き生きと仕事をしているようにみえる。
私の声、どんなふうに時を刻んできたんだろう。

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