見出し画像

新規事業をデザイン思考で炒めてみた

みなさんはデザイン思考という考え方をご存知だろうか。何を隠そう、私は思いっきり知ったかをしていた。。。さすがに、絵を描くみたいなデザインだとは思ってなかったけど、正直あんま分かってなかった。

ちなみにこのgoodpatchさんのブログがめちゃ分かりやすい。というわけで、デザイン思考についての説明は以上終了。

デザイン思考のワークショップをやろう

早稲田ビジネススクール時代の友人で、現在大手商社のシリコンバレー駐在をしている吉成さんが日本に帰ってきたときに、一緒に飲んでて、勢いで「吉成先生のデザイン思考のワークショップをやろう」ってなことを話していたら、トントン拍子でホントにやることになり、あっという間に実現!

で、こちらがレポート。

僕はあんまり役に立ってなかったけど、主催者ってことで、会の企画やら、集客やらを担当。そんなわけで、スタッフとして当日を迎えた。

主催者なのにフル参加

そこで、初めてちゃんとデザイン思考の講義を受ける。そして、これは面白い!と見事にはまってしまったのだけど、講義を受けている間、ミライフの組織のことや、自分の新規事業(ミライフキャリアクリニック)のことをこうしたいとか、ああしたいとか、いくつもアイデアが浮かんできた。

翌朝の吉成さんに送ったメッセージ。

吉成さん、おはよーございます!昨日はありがとうございましたー!主催者ではありますが、参加者としてとても刺激を受ける体験でした。僕としては①ミライフという会社そのもの
②日々しているキャリア面談のやり方、コミュニケーション(ユーザーインタビューがヒントに)
③キャリア×デザイン思考のセミナー、イベントという3点で、即取り入れてみたいなーと。
ちなみに、手前味噌ながら、意識はしてませんでしたが、既存の人材ビジネスのやり方には固執せず、ユーザー思考で体験を作ってきた気がします。ただ、それはデザイン思考として体系化されたものではなく、我流なので、単なる理想に対する自己満足に留まっている気もしてました。最高のexperienceを作る、磨き込むみたいなところは意識してきたつもりですが、それはユーザーが選んだものというより、人材ビジネスを知り尽くしたextremeな人としてのサービスな気がします。そこにチューニングが必要かなと。
あとは、マネタイズというか、ビジネスモデルですね。うちは人材紹介やコンサルという企業向けサービスがあるので、そこで稼いで、個人向けのキャリア支援を無償でやってるのですが、この繋がりというか、生態系をもう少し意図をもってやりたいのと、個人(to C)がたくさん集まる、行列が出来るみたいな状態に持ってきたいなと。

・・・、朝から暑苦しい。この日からミライフという会社、組織、そして新規事業のミライフキャリアクリニックをデザイン思考で炒めていくという料理が始まった。

まずは組織体制をデザイン思考で炒めてみた

ミライフという会社は弱小零細企業である。なので、なんでも代表である自分がやっていた。その組織体制やミッションについてデザイン思考で炒めてみる。すなわち、自社都合ではなく、ユーザー視点で考えてみる。最高の価値提供を出せる体制にしようって思った時に、「あ、本業のエージェントは信頼できるプロの仲間がいるんだから、任せよう」ということにあっさり至る。

で、また吉成さんにメッセージを送る。

吉成さん、ワークショップ受けて1週間ですが、ミライフのサービスをデザイン思考で考え直して、それをみんなで議論して、結構激しく、社内の体制変えることにしました(笑)僕自身はより新しい顧客提供価値を出せるところにコミットして、僕が作ってきたところはメンバーにマルっと任せることに。短期業績落ちそうな気はしますが😝、中長期的には生んだ価値が差別化になるといいなーと思ってます。まずはやってみまーす👍

次に新規事業をデザイン思考で炒めてみた

元々、ミライフキャリアクリニックはやろうとしていた。でも、この時点では、僕がドクターとして、キャリアに悩みをもつ人たちをひたすら面談して、解決してあげたいというボランティアサービスで、事業とは言えるものではなかった。それを「きっと本業にもつながるはず」的な希望的観測でやろうとしているわけで、経営者としてはポンコツにもほどがある。。。

その時に思いついたのが【career design thinking】という、キャリアデザインをデザイン思考で考えるという、「それ、デザイン被ってるだけじゃん」っていう安易なサービス。。。

早速、【career design thinking】を模索するために、何十人かフィジビリで面談していこうかなと思います。① career design thinkingのメソッドを作るためにプロトタイプでやってみる②今まではやっておしまいでしたが、アンケートを取ったり、インタビューするなどして、カスタマーインサイトを蓄積する、検証する。③ career design thinkingというモデルを作る④サービス、プロダクト化するみたいなことをとりあえずやってみようかなと。

そこからちょっと考えて、こんなサービス企画案にしてみた。

コメント 2020-01-25 185340

でも、これもデザイン思考的にはあくまでプロトタイプ。企画として一気に作って、これを原案にブレスト。それを繰り返していった。

サンタがクリスマス休暇でシリコンバレーからやってきた

吉成さんと実施したワークショップから1か月経った、12月下旬。こんな感じで、憑りつかれたように新規事業をデザイン思考で炒めていた。そんな時に突如、吉成さんが「日本帰ってきたんで、今日オフィスいますか?」と言って、フラッとオフィスに遊びに来てくれた。この日を起点に、ミライフキャリアクリニックのサービスがこんなにも激変するなんて、この時は知る由もなかった。

現時点でのミライフキャリアクリニックの企画書を吉成さんに壁打ちしてもらった。

✓シリコンバレーでは「コーホート」と呼ばれる起業家の同期生みたいなのがある。これが結構大事で、起業家は孤独だけど、仲間がいるとうまく支えあったりできる。
✓いい価値のサービスを提供するのであれば、そしていい仲間に集まってもらうのであれば、無料はダメ。儲けのためというより、いい場を作るためにも課金した方がいい
✓面談ってユウスケさんがやらなくてもいいの?
✓弱いつながりをコミュニティの価値にできたらいいと思う。
✓amazonのフライホイールみたいなシステム思考ができると上手くいくイメージ湧くよね

ちなみに、amazonのフライホイールの説明はこちら↓

などなど、吉成さんの壁打ちの角度がヤバい。僕がドクターとしてクリニックするって言っているのに、「面談ってユウスケさんがやらなくてもいいの?」って前提ぶっ壊しにくるからね(笑)

とはいえ、この壁打ちのおかげで、この日を起点に、ミライフキャリアクリニックのサービスは劇的な変化を遂げる。

吉成さん、昨日は渋谷来てくれてありがとうございました😊今日、メンバーとロングミーティングでしたが、昨日、吉成さんと話してた、1期生、2期生みたいなのも採用し、コミュニティ化していくことや、面談を僕が全てやるのではなく、外部パートナー誘ってメンターとして付けていくみたいなことになりました。また、敢えて有料でやろうと思います。いやー、1日で劇的にサービスが変化しました!これぞ、デザイン思考!

いやー、サンタってホントにいるもんだなぁ。。。

そして、吉成さんにはプログラムアドバイザーとしてミライフキャリアクリニック参画してもらうことにもなり、贅沢にもシリコンバレーにいる吉成さん(サンタ)にしょちゅう壁打ちをしてもらいながら、ミライフキャリアクリニックはサービスとしての形が出来ていったとさ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?