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【解説保存版】営業職からのキャリアチェンジ

こんにちは、ミライフ代表のスケさん(佐藤ユウスケ)です。日々、キャリア相談に乗っている中で、質問が多い『営業職からのキャリアチェンジ』について、解説していきたいと思います。

私自身、いくつもキャリアチェンジをしてきました。
■業界:マーケティング・CRM→人材業界
■職種:マーケティング企画・提案→人材紹介の営業→人事(特に人事企画・組織開発)→エグゼクティブエージェント→起業
■フェーズ(規模):2000人(東証1部上場企業)→400人(リクルートの子会社)→4000人(その後リクルートキャリアに統合)→50人(リクルートエグゼクティブエージェントに出向)→1人(起業)
■レイヤー:プレイヤー→リーダー→マネージャー→支社長・部長→社長

みなさんがなんとなくふわっと考えている『キャリアチェンジ』について、バリエーションを説明すると共に、難易度やどうすればいいか?みたいなことを一緒に考えていきたいと思います。


営業職からのキャリアチェンジパターン

営業職として日々多忙な業務をこなしているあなた。現在の仕事に満足している一方で、新しい挑戦やキャリアの方向性を模索しているかもしれません。キャリアチェンジには様々なパターンがあり、自分に最も適した道を選ぶことが重要です。今回は営業職の方々に向けて、キャリアチェンジの主なパターンを4つ紹介します。

①業界チェンジ

同じ営業職でありながら、異なる業界に転職する方法です。営業職のスキルは多くの業界で必要とされているため、異なる業界でも活躍できる可能性が高いです。例えば、広告業界の営業職からIT業界の営業職に転職することで、新たな視点や知識を得ることができます。

同じ営業であっても、「有形⇔無形」「高額⇔低額」「新規開拓⇔既存顧客」「法人向け⇔個人向け」、法人営業であっても「大手向け⇔SMB(中小・中堅企業向け)」などの組み合わせで、全然、難易度もやりがいも違ってきます。

また、「成熟産業から成長産業」にいくことで、変化や成長のスピード、裁量なども全然変わってきます。大手企業では40歳まで課長になれないみたいな会社もありますが、ベンチャーであれば20代役員もいる環境だったりします。

特に、20代~30代前半であれば、この「同職種異業界」の転職は割と実現可能性高いですし、年収もキープ以上の提示をもらいやすいです。一方で、30代中盤以降であれば、マネジメント経験があったり、高い営業実績を出してきたりすると選択肢は多そうですが、そこまでではない場合、転職の際に即戦力性が足りないので、年収は少しダウンしてのスタートとなる場合も多いです。ただ、総じて、営業職は業界を飛び越えて、活躍していける汎用性の高い職種だと言えます。

② 職種チェンジ

同じ業界内で異なる職種に転職する方法です。例えば、IT業界の営業職からマーケティング職へ転職する場合、同じ業界の知識を活かしながらも、新しいスキルや役割を担うことになります。職種変更には、異なるスキルセットが求められるため、追加の学習やトレーニングが必要です。

とはいえ、正直、営業から未経験職種へのチャレンジはハードルが高いです。なぜならば、職種未経験でもいいのであれば、社内でやりたい人に任す!ということもできるので、社外から採用するのであれば、育成負荷のかからない職種経験者の採用になる場合が圧倒的に多いです。

「職種変更をしたい!」と思った場合に、まず考えてほしいのが、社内での異動や兼務です。社内異動であれば、職種未経験であっても、業界であり、会社のことはよく知っているので、職種のことだけ教えていけばいいとなるので、育成負荷も軽くなるし、キャッチアップのスピードも早いです。大手企業であれば、社内に異動するポジション、チャンスも多いので、まずは社内で異動して、その職種の経験者になる。そして、次のステップで転職も視野に入れていけるといいのかなと思います。

ただ、異動は希望が必ず通るわけでもないし、いつになるかもわからないので、自分の意思だけで決めることができません。職種チェンジしたいのであれば、早い方がいいので、異動の可能性が無い、薄いというのであれば、転職もアリだと思います。

職種チェンジ転職の場合、「隣接地帯」を狙うのがポイントです。すなわち、職種⇔スキル・知識が近いところという意味なのですが、例えば、人材紹介の営業が人事の採用担当になる、広告代理店の営業が事業会社のマーケティング担当になるなど、営業として扱ってきたスキル・知識が、職種として活かせる場合は全くの未経験よりはキャッチアップが早いと思ってもらいやすいです。

では、全くの畑違いへの転職が不可能かというのそんなことばありません。そのチャレンジパスは3つあるのですが、①資格取得などの学び・専門性、②人脈、③WILL(熱い想い)があると可能性は出てきます。逆に職種チェンジなのに、この要素がないと、企業側からすると採用する理由が無いのです。

①は例えば、MBAで経営学を学ぶ、社労士や会計、宅建などその仕事に必要な資格を取得することで、その分野へのやる気とポテンシャルの証明はできます。
②は実態として、人脈(リファーラル)などで転職する場合、元々、自分のことを理解してもらっているので、「あなたならできると思う」みたいな評価が得やすく、異職種チャレンジさせてもらいやすいです。
③最後は想いかなと。職種未経験で「営業が嫌」とか「もっと楽したい」みたいな理由で職種変更しようとしてるのであれば、やはり採用する側としては魅力が無いですね。「経験がない分は想いを持って1から努力するので、ポテンシャルで見てほしい!」っていうスタンスが見えると、成長に掛けてみたいと思ってもらえるかもしれません。

また、職種未経験転職は即戦力性は無いので、お給料はダウン提示がほとんどです。なので、「給料下がってでも新しいチャレンジがしたい!」のであれば意欲を評価して、採ってもらえることはありますが、「年収キープ&アップしたい」のであれば、職種経験を活かして転職する方がよさそうです。

③フェーズチェンジ(会社規模)

会社のフェーズ、規模感がキャリアに影響するインパクトはかなり大きいです。大手企業だと新卒採用がメインで、100人以上同期がいて、総合職として全国に配置されます。エリアも、職種も、部署も、希望は出すことはできても叶うかどうかは分かりません。

「大手の方が安定だ」って思ってる人は多いのですが、キャリアの面からすると不安定極まりないのが大手企業です。なんせ、自分で選べないのですから。

また、大手企業だと人数が多いですので、一人当たりの仕事は細分化されます。たとえば、人事であれば、採用、教育、人事運用(評価・異動など)、人事企画(人事制度)、労務(勤怠・給与など)にグループが分かれて、その中で役割がさらに分かれていきます。一方で、ベンチャー・中小企業であれば、人事が数人、場合によっては1人だけとなるので、これらをなんでも幅広くやることになります。若い時からいろいろなことにチャレンジしたい、裁量、責任もって働きたいのでベンチャー行きたいという希望はよく聞きますし、実際、大手企業toベンチャー企業のキャリアチェンジがとても増えてきました。(最近は総合商社に入っても3年で辞める人多い!)

一方、ベンチャーは人事制度(評価・給与など)が整ってなく、納得感が低かったり、働き方がハード(代わりがいないから自分がやるしかない)だったり、あまり教育体制が整ってなかったり、事業が単一で変化感がない、といった課題もあり、できればもう少し安定した企業に行きたいというニーズもたくさんあります。

このベンチャーto大手は、20代営業職採用においてはチャンスがありますが、30代以降になってくると、社内にいる新卒からの10年選手と比較されてしまうので、採用難易度は上がり、専門性・強みが必要になります。

④レイヤーチェンジ(役職)

意外に観点として抜けやすいのですが、レイヤーもキャリアチェンジの1つです。営業メンバーから始まり、リーダー、マネージャー、部長、役員とレイヤーが上がっていくことで、同じ営業といっても、仕事内容、視座、裁量などが大きく変わってきます。

一般的に大手企業だとマネージャーになるのは35~40歳以降というのが多いのですが、成長ベンチャー企業であれば上記記載の通り、若くしてマネジメント経験を積むチャンスが多いです。

ですので、最近では若いうちからいろいろチャレンジしたい、成長したいという想いから、新卒大手企業に入っても、その後ベンチャーにチャレンジするというキャリアチェンジも増えてきました。大手企業で社長と日々話すことは無いと思いますが、ベンチャーに来ると距離がグッと近くなるので、経営について、戦略について考える機会も増えることになります。

逆に言うと、大手だとプレイヤーとして自分の仕事だけしてればよかったのに、ベンチャーに行くと自分のことだけではなく、後輩のことや別の部署の仕事まで兼務で面倒見るみたいなことにもなりやすいです。なので、これは自分がマネジメント志向なのか、それともスペシャリスト志向なのかというところとセットで考えるといいのかなと思います。

ちなみに、マネジメント経験できるチャンスがあるのであれば、「一度やってみたほうがいい!」とアドバイスしています。マネジメントはやりたいと言ってもなれるものではないですが、降りたいと言ったらプレイヤーに戻ることは可能です。一度マネジメントを経験したうえで、マネジメントから降りるのもキャリアチェンジです。(私もこのキャリアチェンジを経験してます)

キャリアチェンジの最強手法

ここまで、主なキャリアチェンジとして3つのパターンを紹介しました。一方でキャリアチェンジは社内でも、社外でもハードルが高いのも事実です。そんな中、確実にキャリアチェンジを行える最強の方法があります。

それは「起業」です。

異動でも、転職でも、自分がやりたいと思っても、相手がいいよと言ってくれないとできないのですが、起業であれば、自分がやりたいと思えば確実に叶います。

誰かに雇われるということは、お給料をもらう代わりに、期待に応えるということ。なので、自分の好きなことだけできるわけではないし、ちゃんと自分のできることで、貢献していかないといけません。

一方で、起業であれば、自分のやりたいことがやれます。ただし、全てのリスクは自分で担わないといけません。

実際に「脱サラ(脱サラリーマン)」という言葉がありますが、会社を辞めて、自分でバーを始めたり、ラーメン屋さん始めたりする人もいますよね。私の先輩はサラリーマンからワイン農家に転身しましたし、リクルートエージェント時代の後輩のこんまりは全く畑の違うお掃除コンサルタントとして、気づけば世界の人になっていたりします。

また、ベンチャー経営者は基本的になんでも屋なので、日々キャリアチェンジの連続です。僕のサラリーマン時代の職種スキルタグは「マーケ・営業・人事」なのですが、今はプラスして「経営企画・新規事業・経理財務・総務(オフィス)・システム」など、落ちてるボールなんでも拾っていますw

起業して、自分でやる覚悟さえあれば、なんにでもなれます!

さいごに・・・

今回は営業職からのキャリアチェンジをテーマにnote書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

これからの時代、キャリアを築いていく上で一番必要なことは「変化対応力」です。時代が大きく変化する中で、自分をどこまで変化させていけるか?10年後、今ない仕事に就くとして、どうしたら自信もってチャレンジしていけるか?

その答えは「変化するしかない」です。

居心地のいいコンフォートゾーンにずっといると、変化できなくなってしまいますので、成長が鈍化したり、居心地居くなったら「そろそろキャリアチェンジを仕掛けないといけない」タイミングなんだと思います。

キャリアチェンジは一大決心ですが、新しい道を切り開くことで、自己成長や新たなキャリアの可能性を広げることができます。営業職として培ったスキルや経験を活かしながら、自分にとってワクワクするキャリアチェンジを仕掛けていけたらいいですね。

ぜひ、最後までの読了記念にスキ♡押していってもらえると嬉しいです。


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