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パレスチナの地で戦争をしたいのは誰だ

パレスチナのガザ地区の学校にイスラエル軍が空爆を行いました。空爆された学校は国連が運営しているもので、ガザの人々は「ここなら安心なはず」と思っていた場所が空爆されました。

日本でもこの件は報道されはしましたが、淡々と報道されているだけで、なかなかその恐怖は伝わってきません。アルジャジーラ(カタールのメディア)ではその悲惨さを世界に向けて発信しています。そのレポートの映像はぜひ見ていただきたいです。

また、アルジャジーラでは、この攻撃で使われた武器は米国製のものがあったことを報道しています。(ハネウェル社製・https://www.honeywell.com/jp/ja/company/about-us)

イスラエル首相のネタニヤフは、「ハマス殲滅」と謳っていますが、そもそもハマスを創り、ハマスを強化したのはネタニヤフ自身です。イスラエルのメディアのHAARETZにはその様子が報道されています。

しかし、ガザという監獄からイスラエル市民を襲うイスラム主義ナショナリストのファランギストによる凶行の実現可能性の深いルーツは、実はベンヤミン・ネタニヤフが首相として在任していた以前の時期、つまり、彼が刑事裁判にかけられ、ナショナリストのカハニストと同盟を結び、司法クーデターが起こる以前、彼が 「冷静」で「理性的」で「責任感がある」と考えられていた頃に求めるべきである。

それは、2009年にネタニヤフ首相が二度目に首相に就任して以来、その同じネタニヤフ首相が、パレスチナ自治政府を犠牲にしてハマスを強化することがイスラエルにとって良いことであるとする破壊的で歪んだ政治原則を開発し、推進したからだ。

この教義の目的は、ガザのハマスとヨルダン川西岸のパレスチナ自治政府との間の亀裂を永続させることであった。 そうすれば、外交的麻痺を維持し、パレスチナ自治政府がパレスチナ人全員を代表しているわけではないという主張に基づいて、イスラエルの二国家分割をめぐるパレスチナ人との交渉の「危険」を永久に取り除くことになるだろう。

ネタニヤフがハマスを創り強化したのは、パレスチナ人同士を対立させ、矛先がイスラエルに向かないようにするためでした。パレスチナ人の居住地はヨルダン川西岸地区と、ガザ地区とに分断されています。ヨルダン川西岸地区にファタハ、ガザ地区にハマスがあることで対立構造を生み出し、パレスチナ人同士の争いを作り上げることが目的だったのです。

これは、西側の報道機関が報道したのではなく、イスラエルの主流メディアで報道されているのです。

これはしっかりと文書化されています。 ネタニヤフ首相は2012年から2018年にかけて、累計約10億ドルをガザに送金することをカタールに承認したが、その少なくとも半分は軍事部門を含むハマスに届いた。 エルサレム・ポスト紙によると、2019年3月11日、ネタニヤフ首相はリクード党員との非公式会談で、この無謀な行動について次のように説明した:送金はガザとヨルダン川西岸のパレスチナ人を分断する戦略の一環である。 パレスチナ国家の樹立に反対する者は誰でも、カタールからハマスへの送金を支持する必要がある。 そうすることで、我々はパレスチナ国家の樹立を阻止するだろう(元閣僚ハイム・ラモンのヘブライ語本『ネゲド・ハルアハ』417ページで報告されているとおり)。

資金の流れも報道されています。しかし、世界に目を向けないと、ハマスとはどんな存在なのかは見えてきません。そして、「狂気のテロ集団」であるという「レッテル」でしか見ないことになってしまいます。事実は、ネタニヤフ首相が育てた組織だったのです。

それを殲滅するという事で、多くのパレスチナ人が殺されていく。一体、このパレスチナ人の大量虐殺の根本的な原因は誰にあるのか・・・。

2019年3月11日、ネタニヤフ首相はこの無謀な行為について次のように説明した、「送金はガザとヨルダン川西岸のパレスチナ人を分断する戦略の一環である。 パレスチナ国家の樹立に反対する者は誰でも、カタールからハマスへの送金を支持する必要がある。 そうすれば、私たちはパレスチナ国家の樹立を阻止できるでしょう。」

2015年5月15日、ネタニヤフ首相の仲間であるゲルション・ハコヘン少将はインタビューで、『真実を伝える必要がある』と語った!ネタニヤフの戦略は、2国家という選択肢を阻止することだ。だから彼はハマスと最も親密なパートナーになっている。ハマスとは密かに敵対している。それが今では同盟国にもなっている』

また、シオニストの存在もなかなか報道されません。以下はシオニストについて、詳しく書いたブログです。

2000年前にディアスポラ(民族離散)となり、国を持たなかったユダヤ人が建国を求めて、パレスチナの地に戻ってきたことは心情的には分からなくはありません。シオニストとは、ユダヤ人の約束の地を取り戻すために誕生した主義ではあります。しかし、今のシオニストには、狂信的な面が強くなっており、非常に危険な存在です。

そして、今の戦争が起きる前に、イスラエル軍が行っていたのは、罪のないパレスチナ人の虐殺です。もちろん、イスラエル軍の全ての人が行っていたわけではないと思います。しかし、それでも余りにも酷い。報道のタイトルは「イスラエル軍、スポーツ目的でパレスチナ人を殺害」

実際、目撃者の証言やビデオ映像によれば、非武装のパレスチナ人がガザの境界フェンスから数百メートル離れたところで撃たれている。これをそのまま表現してみる:イスラエルの狙撃兵は基本的にスポーツ目的で非武装のパレスチナ人を撃っているのですが、これらの抗議活動参加者たちがすでに檻に閉じ込められていることを考えると、 「世界最大の強制収容所」または「野外刑務所」と形容されるこの施設は、ことわざにある樽の中で魚を撃つようなものだ。

パレスチナ人は祈りの最中、友人と話しているとき、食事の準備をしているとき、凧揚げをしているとき、あるいは昼寝をしているときにも銃撃された。 さらに、彼らは1キロ以上離れた場所に確実に配置されていたイスラエルの狙撃兵によって射殺されたが、彼らの命は決して危険にさらされることはなかった。 イスラエルはスポーツのためにパレスチナ人を殺害している。 それをフレーム化する他の方法はない。

死者の中には衛生兵、アルジャジーラの記者、14歳の少年、スリングショットを使ってツイッターに投稿された車椅子の男性も含まれていた。 一体、現在殺害されたこれらの人々の誰かが、中東の最も強力な軍隊にどのように脅威をもたらすのだろうか? 答えは、そうではない。

「ここには誰も武器を持っておらず、パレスチナ人がイスラエル兵に向けて発砲した銃弾もないし、イスラエル軍に脅威となるものは何も見たことがなく、イスラエル兵は一人も負傷していない。にもかかわらず、こうした殺害は続いている」 」とガザ出身のジャーナリスト、シャリフ・アブデル・クドゥスは報告した。

果たしてパレスチナの地で、戦争をしたいのは誰なのでしょうか?

少なくとも一般のパレスチナ人ではないことだけは確かです。イスラエルがハマスを創り、ハマスの強化を政策として行い、イスラエル軍はスポーツのようにパレスチナ人を殺し、そして、アメリカ軍の武器でパレスチナ人を大虐殺する。

ハマスが悪いなら、それを強化したネタニヤフが悪い。そして、ネタニヤフの利用する今の連立政権のシオニストが悪い。私にはそう見えます。

しかし、日本の報道だけでは、全く見えてきません。日本の報道はあまりにも偏っています。日本人はもっと知るべき。もっと、世界の報道をきちんと見るべき、そう強く思います。

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