インド7~9月GDP、6.3%増 今年「英国超え」へ~インドは世界へ影響力を~【日経新聞をより深く】
1.インド7~9月GDP、6.3%増
2023年にも中国を抜いて、人口世界一となるインドですが、経済規模でも英国を越えて世界第5位へと浮上します。
2.インドの実力
インドはパンデミック、特にデルタ株の流行の時期に大きく経済が落ち込みましたが、回復を見せ、2022年、2023年、2024年と世界の中でも高い成長率が予測され、いずれも中国を上回ると予想されています。
OECDによる2022年のGDP成長率予測は6.6%、23年は5.7%、24年は6.9%です。中国は22年3.3%、23年4.6%、4.1%です。成長率でインドは中国を上回ります。
中国とインドの人口の伸びを比較すると、インドの人口が中国を上回るのもうなづけます。中国は一人っ子政策を長く行ったため、人口減少社会を迎えるのが早まったのは間違いありません。対して、インドはまだ人口が伸びます。
また、インドは国民の年齢の中央値が26.4歳と若い。アメリカ、中国は共に37.4歳、日本は45.9歳です。
インドにはまだ成長の余地が十分にあり、今後、世界経済でも影響力を発揮するでしょう。
3.モディ首相の実力
インドはモディ首相の元、国際政治でも影響力を持ち始めているといえるでしょう。
経済で実力がつき、政治的な発言力も高まっています。また、南アジア地域では、周辺国へのインフラ投資も行っており、中国に対抗しています。
中国とインドは、決して良好な関係ではなく、死者のでる衝突も起こしています。そのため、中国の一帯一路構想によって、インド周辺国もすべて中国に巻き込まれてしまうと安全保障上の脅威にもなります。そのため、中国が影響力を持つ国には、インドも投資を行って影響力を持つという戦略をとっています。
それもモディ首相の元で周辺国への投資も飛躍的に高まっています。
モディ首相はインドを米国からも中国からも独立した独自の路線を築いてきているといえるでしょう。
インドのことについて、読んでみてほしい過去ブログを上げておきます。
未来創造パートナー 宮野宏樹
【日経新聞から学ぶ】
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