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世界は思っている。西側諸国は言っていることと、やっていることが違う、と。

アルジャジーラ(カタールにある世界的に注目されているメディア)に元パキスタンの外務大臣のオピニオン記事が出ていました。非常に考えさせられる内容でした。ぜひ、一読していただきたい内容です。

その中に以下の内容がありました。(翻訳のみ。原文との対訳は上記の記事をご参照ください)

私は、西洋の偉大な自由主義的約束の結果、甚大な被害を被った地域の出身である。隣国アフガニスタンは、一度だけでなく二度もそのために災難に直面した。9.11のアメリカ同時多発テロ以降、戦争から戦争へと移り変わるにつれ、欧米が作り上げた自由主義秩序は、欧米が気づく暇もないほど急速に信頼を失い始めた。混乱と流血、そして「民主化」と「解放」という約束破りの残骸が残された。「他者」は西欧の物語とその正当性に疑問を抱き始めた。

続いて次のような内容も。

国連がガザを「子どもたちの墓場」と呼び、ここ数カ月の間にガザで死亡した国連援助要員の数は他のどの紛争よりも多かったと報告し、行動を求めたのに対し、歴史的に多国間主義の擁護者であった西側諸国は何もしなかった。それどころか、民間人の無差別殺戮を止めようとする人々の邪魔をしたのだ。

これは、西側諸国以外の世界の多くの人の声を代弁しているのではないかと感じました。

要は「言っていることと、やっていることが違うので、信用も信頼もできなくなっている」ということです。

米国はガザへの人道的停戦を求める国連決議に拒否権を発動し、代わりに紅海の航行を妨害していると、イエメンを空爆しました。

イエメンのフーシ派は、確かに紅海の船舶を攻撃しました。しかし、それはガザへの虐殺を繰り返すイスラエル関連船舶に対してであり、ガザへの停戦が実現すれば止めると言っています。

つまり、米国が国連決議に拒否権を発動し、ガザへの虐殺を止めようとしないからです。米国が率先して、国連決議で人道的停戦への賛成をすれば良いだけの話。それをせずして、新たな戦火を広げているのが米国です。

口では「人権」とか「民主主義」と言いながら、人権を無視して空爆、米国議会を通さずに空爆している姿に世界の人々は普通に思います。

「言っていることと、やっていることが違うだろ」、と。

ただ、それも終わってくるのかもしれません。

米国大統領選挙の共和党予備選が始まりました。アイオワ州でトランプ前大統領が予想以上の圧勝でした。あらゆる選挙妨害を乗り越えて、ここにたどりつたトランプ氏は圧倒的な支持を得ました。

これは、米国内でも、「言っていることとやっていることが違う」候補者は支持されないということの現れになっている気がします。

共和党の予備選挙ではありますが、民主党も当然、トランプ氏が勝利を何としても阻止したいので、様々なネガティブキャンペーンを行っています。トランプ氏が民主党から目の敵にされて様々な裁判を起こされているのはその典型です。

しかし、こういったことを乗り越えての圧勝劇です。アイオワ州での勝利が全てではありませんが、大きな波が起きている兆しではないでしょうか。

ロシアのプーチン大統領は嫌味のように、「米国の大統領選挙は郵便投票だから何とでも改ざんできるよね」と発言しています。今や世界での発言力は米国大統領のバイデン氏のよりも上ではないかと思われますので、世界中で似たような発言が表に出てくるのではと思います。

2018年7月に当時のトランプ大統領とプーチン大統領は冷戦の終結を宣言しています。トランプ氏が大統領に復帰すれば24時間以内にウクライナ戦争を終わらせると発言していますが、実際、その通りなのでしょう。トランプープーチンのラインで世界の戦争を終結させていくのかもしれません。

言っていることとやっていることが違う。これが信頼を失わせる。この単純なことがとても大切ということが世界の政治でも同じことが言えるということだと思います。もちろん、日本の政治も、そして私たちの日常でも。

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