大学入学共通テストが終了

1月15日、16日で第二回となる大学入学共通テスト(以下、共通テスト)が実施されました。大学入試センターの中間集計によれば、数学Ⅰで平均点が22.86、数学ⅠAの平均点が40.26。この2科目は他の科目よりも低く、多くの受験生が意気消沈しているようです。

数学Ⅰについては最高点が75点、標準偏差(データの散らばり具合)が13.11。
得点差がついていないことが分かります。受験生の皆さんには、単純な点数に一喜一憂することなく、冷静にデータを確認してほしいと思います。大手予備校も「弱気にならず出願を」とのコメントを発表しています。

なぜこのようなことが起きたのでしょうか?
原因としては以下のようなことが考えられます。

(1)昨年よりページ数は減ったものの
 会話文を考察する問題などがあり、読解に時間を要した
(2)定型問題が減り、新傾向が増えたため
 過去問のトレーニングだけでは対応できなかった
(3)計算量が増えた

思考力と情報処理能力が求められる内容だったわけですが、
これには学習指導要領の改訂が影響しています。

「生きる力
学びの、その先へ」

新学習指導要領改訂のスローガンです。これにより入試問題の作題において、実際の社会で働き、生活するための知識や技能を評価することが指向されるようになったわけです。

共通テストの出題方針については批判の声が聞かれます。思考力や情報処理能力といった応用発展的な技能は基礎学力があってのこと。大学受験生の多くが受ける共通テストは基礎学力の定着を測れば十分なのではないか、学習指導要領が標榜する思考力、判断力、表現力は大学ごとの個別テストで評価できるし、これまでもそうしてきたと。

皆さんはどうお考えですか?


◆学習教室ミライエ
NPO法人子どもの未来を紡ぐ会が運営する学習教室ミライエは、①基礎学力と学習習慣の定着②自己肯定感の醸成 を指導理念に掲げています。
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