君。

あー、結局
君は最後まで君だったね
あー、せっかく
用意してた愛の言葉たちは
粉々になってアスファルトに落ちた

ねえデリカシーって知ってる?
元カノとの話とか聞きたくないし
そのうえチュープリなんて見せられて
あたしにどうして欲しいのよ?

ねえそれにさあっちこっち?
触りたがるしそればっかだし
そのたびどれだけ不安で泣きそうか
心までは愛してくれないんですね

割り勘で撮ったプリクラは
駅のゴミ箱に捨てました

あー、いっつも
あたしは嫌って言えなかったね
あー、わかって
察してなんて都合がいいって
そうなんだけどねお願いよ気づいて

はあ、あたしが隣にいたって
君はずっとゲームしてたよね?
可愛い女の子がいるのね何人も
恋は一方通行お互い片想いね

もう諦めてるからいいけど
確かな約束が欲しかったよ
この上ないくらい苦しい時もそれだけで
きっとどうでもよくなれたから

キスは二回ムードもなくて
それでもトキメいたんです
もうまた思い出しちゃうよ

あー、すっかり
わかんない君の好きなところ
あー、だけど
「嫌いなった?」なんて聞くなんて
そんなのずるいじゃない許しちゃいそう

なのに、なのに

あー、なんで
トドメの一言「別れる?」なんて
あー、そっか
そんなもんかそうだよね簡単に言うんだね
冗談のつもりなんだろうけど笑えないよ

あー、結局
君は最後まで君だったね
あー、せっかく
用意してた愛の言葉たちは
粉々になってアスファルトに落ちた
じゃあね

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