好きな曲について 後編

前回の続きを書きます。「歌詞がそのアーティストの等身大を描いていて共感できる」と「曲にメッセージ性がある」についてですね。

歌詞がそのアーティストの等身大を描いていて共感できる

 このことについては「作詞さんすげえなー」って思うことがある。僕にとってアーティストさんは手の届かない存在であり、スーパーマンみたいな超人の集まりではないのか?と思っている。そう油断している時にアーティストさんたちは自分の等身大の曲を出したりする。その曲を聴くと「あー、忘れてた。この人たちも僕と何も変わりない人間なんだ。」と思い知らされる。同じようなことに悩んで、同じような感情をもつ。それが曲からくみ取れたとき、自分にも可能性があるのではないかと思う。特にどういった曲が挙げられるかと言うと、BiSHのモモコグミカンパニーさんが作詞した曲やリンリンさんが作詞した『Beautifulさ』、WANIMAさんの『ともに』や『シグナル』など、日向坂46さんのけやき坂46時代の曲があげられる。
 BiSHさんは僕にとってものすごいモンスターの集団のように思えるのだが、その中にいるモモコグミカンパニーさんはなぜだか僕に近い存在に思えて親近感を感じる。特にモモコグミカンパニーさんのTwitterを見ていると、「あー、それわかるわー」と思うことをツイートしていたりする。そんなモモコグミカンパニーさんが書く詞なので共感できることがある。僕はなにもかもうまくいかなかった時期に『リズム』を聴いてその後に『Beautifulさ』を聴いた。すると、「なんだかうまくいくかわからないけど明日を生きていこう」と思えた。
 WANIMAさんはすごく明るくて背中を押してくれるような曲が多い。だけど、何かのインタビュー記事をみて、ものすごくツライ時期を乗り越えて今のWANIMAさんがあるんだと知った時、「こんなに背中が押されるような曲が書けるのは、自分たちが辛く、苦しい時期を乗り越えてきたからこそなんだ」と思えた。それからWANIMAさんの曲、WANIMAさんたちの笑顔を見ると、自分も頑張って乗り越えないとなって思う。
 日向坂46さんはもともと、欅坂46のアンダーとして集められた人たちでけやき坂46時代は握手会やライブを見させていただいたときに「この子たちはいつか報われてほしい」と思うときがあった。だからこそ、日向坂46としてのデビュー、東京ドーム公演は本当に感動し、うれしかった。そんな報われてほしいと思えるようになる理由はけやき坂46時代の曲にあると思う。どれだけ頑張っても欅坂46にはかなわない、それでも自分たちの持っている力でファンの人たちを喜ばせようと頑張る姿が曲に反映されている(本当に秋元康さんはすごいと思う)。もちろん、今の日向坂46のこれまでためてきた力を一気に爆発させたような感じでパワーがあり好きだ。だが、けやき坂46時代の曲の良さがあり、その良さが僕をおひさまにさせた。


曲にメッセージ性がある

 これに当てはまる曲はとても少ない(自分の中では)。だが、一番曲のメッセージ性に心を打たれたのは欅坂46さんの『サイレントマジョリティー』とKing Gnuさんの『Teenager Forever』である。
『サイレントマジョリティー』は、高校3年生の卒業式が終わってから聴いたのだが、夢や自分のやりたいことをするということは孤独になるという歌詞に心を打たれた。確かにこの社会で同じ志のひとはいても、まったく同じ人はいないのから自分の道は自分一人なんだということを気づかされた(うまく表現できなかった)。そして、この曲を同じ服を着て同じ表情で歌って踊っているからこそ、よりそういったことが色濃く出ているように思える。
 King Gnuさんの『Teenager Forever』はMVをみてより思ったことがだ、大人になるにつれて無邪気に自分の夢を語ることが出来なくなってきているんだなと痛感した。まるで、昔心の奥で燃えていた炎の燃えカスに気づかされ、確かにそこに炎が上がっていたのだと教えてくれる曲だ。小学校の時は「サッカー選手になる」とみんなにいってサッカーが好きで好きでたまらなかったが、今は「サッカー選手になる」と周りに言うと小馬鹿にされるし、もちろん今から頑張ったとしてもものすごい努力をしてやっとチャンスがつかめるかつかめないかになるくらいだろうなと思っている(チャンスがあっても者にする確率は宝くじを当てるくらいの確立だと思っている)。だが、そんな燃えていた自分を思い出させてくれる曲で過去の自分に「サッカー選手にはなれなかったけど、めちゃくちゃ楽しい日々を送ってるぜ、Baby!」といって走り去っていきたいと思う。

 今回は、好きな曲の一部しか名前を出せなかったがもっといっぱい好きな曲がある。僕が曲にであうタイミングはドラマの主題歌であったり、ラジオである。例えば、King Gnuさんは「イノセンス」というドラマで。朝ドラの曲も頭に残りやすい。これから僕はどのような曲とであうのだろうか、どのような刺激を受けるのだろうか楽しみである。(『サイレントマジョリティー』のところはうまく表現できなかった。本当に本能的にいい曲だと思ったためうまく言語化できなかった。悔しい。)

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それではご機嫌よう