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アラサー女子が考える卵子凍結

卵子凍結が気になっています。
数多の優秀な研究者のお陰で医療の進歩は目覚ましいです。40歳でも子どもが産める時代。でも、私自身の卵子の老いは残念ながら止められません。

採卵は我慢できる痛みなのか、何歳までできるのか、早いほうがいいのか、そもそも卵子凍結保存をしたほうがいいのか、どう判断するのか…

気になることはたくさんあるのですが、まずは費用感から。

東京都内のクリニックのHPによると、まず初診から採卵までで15万円〜50万円(クリニックによって異なるそうです)。卵子凍結にかかる費用が約25万円、卵子1個あたりの保管費用が1年あたり1万円。2年目以降は卵子1個あたり1年間で1万円。5個採卵した場合、初年度で30万円、5個すべて保管を続けた場合、2年目以降毎年5万円の費用がかかることになります。

婦人科の初診、採卵、凍結保管までにおよそ60万〜80万円ほどかかるとのことです。

この金額、みなさんはどう感じますか?

私は正直「高い」と思ってしまいました。
自分の身体から人間の基になる「卵」を取り出すのです。私には想像もつかない技術だし、安全に行うためには費用がかかるのは理解しています。
人間は、物品やサービスの対価として支払うお金と、その物品やサービスを手に入れたい欲求を天秤にかけて、安い・高いを判断していると思います。

私がこの費用をかけても、受精したい精子を持つパートナーと巡り会えないかもしれない。精子バンクで精子を提供してもらってもうまく受精しないかもしれない。そもそも私は子どもを持ちたいのだろうか。

卵子凍結80万円と対の天秤に置く気持ちとして、子どもが欲しいかはっきりしていない私の欲求はあまりにも弱いのではないか?
そんな気持ちで卵子凍結をするべきではないのでは?

卵子凍結は保険のようなもの、今現在子どもを持ちたいという気持ちが無くても将来の選択肢を増やすための投資、という考えもあると思います。
でも、考えても考えても「自分が子どもを持つ」ことが正しい選択なのか全く答えが出ないのです…。

もう一つ、卵子凍結の費用を調べて「こんなに卵子凍結が高いなんて誰も教えてくれなかったなぁ」と感じました。

私の場合は幸い、卵子凍結の費用80万円は出せなくもない金額です。とても大きな出費ではありますが。親が大学まで出してくれ、奨学金の返済などもありません。裕福ではないけれど一人暮らしもできるお給料をもらっています。
ただ私の友人には手取りのお給料が私より10万円近く低い子、奨学金の返済が40代まで続く子もいます。同じ高校を卒業し同じ県内の企業に勤めていても、私は割と恵まれた方です。卵子凍結の費用をぱっと出せるアラサー女子はそう多くないはずです。

学校の性教育では、避妊について習った記憶はありますが、妊娠を望んだ場合の選択肢について深く勉強した記憶はありません。
女性が「産む産まない」を自分で選ぶためには相応の経済力も必要です。
学校でもし、卵子凍結にはこれくらいお金がかかるよ、将来その決断をした時にお金の面で諦めなくて済むように女性でも自立して仕事を持とう、そのためにしっかり勉強しよう、という教育があってもよかったのではないかな…なんて考えてしまいました。

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