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ナス|葉や実、ヘタが茶色くなる|ホコリダニ

家庭菜園でナスを栽培していると、葉やヘタが茶色くなる、実のお尻の部分が茶色く、割れたようになることがあります。それは”チャノホコリダニ”、多くの野菜に寄生する害虫です。体長0.2ミリ程度と小さいため肉眼では見えず、気付いた時には被害が広がっていたなんてことも。

今回は、植物の元気を奪ってしまう”チャノホコリダニ”からナスを守り、ナスを元気に育てる方法をお伝えします。
(虫の写真が出てきますので、苦手な方はご注意ください)

チャノホコリダニ

虫の体長は0.2~0.3ミリで、小さすぎて肉眼では確認できません。

チャノホコリダニ

姿が見えないため、病気と勘違いしてしまう事も多いです。なお、人は刺しませんのでご安心ください。

生態

春から秋にかけて発生。特に高温乾燥状態が大好きで、真夏にはすごい勢いで増殖します。特に照り返しのあるベランダ菜園では、あっという間に大発生することがあります。
しかもチャノホコリダニは目に見えず、植物の状態から推測するしかありません。

寒さに強く冬は植物上で越冬し、次の春にはまた活動を始めます。秋にホコリダニが発生していた作物は、畑から持ち出して処分します。

被害の様子

 チャノホコリダニの被害を受けると、茶色い変色が見られます。

チャノホコリダニの被害
チャノホコリダニの被害

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予防

1.定期的に葉水をする
 葉水とは、葉の表から裏までしっかり水を掛けることです。ホコリダニは湿った環境を嫌がりますので、こまめに葉っぱの裏に水を掛けると、予防の効果があります。
2.周辺の雑草を刈り取る
 周辺の雑草に寄生していることが多いので、ホコリダニが付きやすい雑草は刈り取っておくことをお勧めします。
3.定期的に展着剤を散布する

 展着剤とは、油や糊のような成分でホコリダニを包み込み、窒息させて退治する薬剤です。化学殺虫成分を含まないので安全性が高く、効果もそこそこあるのでおススメです。うどんこ病予防と合わせて定期的に散布しておくと、ホコリダニの繁殖を防げます。
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対策

大発生してしまってからだと、オーガニックで使えるような薬剤では退治しきれなくなってしまいます。こまめに葉の裏をチェックして、早めの発見と退治をしていきましょう。

1.展着剤を散布する
 展着剤とは、油や糊のような成分でホコリダニを包み込み、窒息させて退治する薬剤です。化学殺虫成分を含まないので安全性が高く、効果もそこそこあるのでおススメです(ただしホコリダニの卵には効きません)。既に被害がある場合は、卵から孵るホコリダニも退治するために、3日おきに3回ほど散布すると効果が高いです。
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まとめ

 チャノホコリダニは虫本体が見えないので被害状況から推測するしかありませんが、早期発見、退治をすることで被害を抑えることができます。梅雨明けからの夏本番は要注意ですね!

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