足りない、を愛でたい。よろしくfp。
ついに。
何故買ったか、と問われれば謎です。伝統に忠実なフジをメインで使ってきて、さらに伝統的なDfを迎え入れたと思ったらすぐ壊れてしまい、大人しくしていたのに。
SIGMA fp。最寄りのビックカメラにも展示機はあるのですが、電源がないから動かすことはできないとのこと。すぐ後ろにダミーバッテリが置いてあるのですが、その時は食い下がるほど気になっていたわけではないので撤退しました。
隣県に在庫があるものの、ひたすら渋滞の幹線道路を走ってまで体験するくらいならとレビューを漁り、挙がっていたネガは特に問題に感じない気がしたのでゴーサインが出てしまいました。やっちまいましたね。
fpの写真はX-T2で撮りましたが、ヘッダはGFXやTXに倣った65:24ではなく、シグマをリスペクトして21:9です。シネスコってやつらしいです。
改めまして、fpです。はじめまして。
fpを選んだ理由はシンプルさ、コンパクトさ、そして相反していそうでギリギリしていない拡張性の高さです。特にLVF-11の見た目と"中判一眼のような視界"という評判には痺れました。そのままLVF-11を装着するかは不明ですが、どのみちファインダールーペは気分高揚のために必須だと感じます。
グリップは本体外寸をあまり広げたくないのでDeffの貼り付けタイプを。fpとDeffのロゴが入れ違うような位置関係にし、しつこくならないおもしろさを演出しようとしています。レンズは現状ヘリコイド付きのMマウントのみ扱う予定なので、この程度のグリップ、そしてかなり薄いサムレストで十分でしょう。
背面から見てもこの要素の少なさ。ボタンの少なさ、というか1ボタン1機能というのが最高。各ボタン、スイッチ、ダイヤルいずれも感触がよく、官能性は十分です。Mマウントレンズ使用のため主に絞り優先オート使用ですが、露出補正はレリーズ外周のメインダイヤルに入れ替えています。親指は薄いサムレストに居座ってもらう想定。
fpの真四角な形ならば、縦吊りするしかないだろうと考えPDのアンカーマウント(正規品って銀色だったような気もするけど……)を装着。ニコンの双眼鏡用あみひもストラップ(型番不明。AN-4シリーズより薄くて半分くらいの薄さ)をミノルタCL的に通しています。届くまでは左側面から吊ろうと考えていましたが、いざ届いてみるとやはり右で吊るほうが塩梅がいい。思い切って右に付け替えたところ、予想外に座りがよいのでそのまま採用することにしました。
なんという小ささ。X-Tシリーズと大差ない厚みなのに、幅の狭さと凹凸の少なさでなんだか極厚に見えてしまいます。
真っ黒で主張のないボディは、クラシカルなレンズやグリップの造形や銀の差し色とよく似合います。フジをトラディショナルと表すならば、シグマはネオレトロとでも言うのでしょうか。いや、カメラ自体を再定義しているのならそうでもありませんね。
私的鮮烈なデビューを飾ってくれそうです。とっても楽しみ。
これからよろしくね。fp。
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