～MLM副業体験～第三話
副業で何度もお金を失った私
今考えると私はいつも目先のお金を追いかけていたんだと思います。
何度もさまざまな副業にチャレンジしたのですが、うまくいくどころか失うお金の額が増えていっただけなのでした。
ネットワークビジネスの恐ろしさ
一番最初にネットワークビジネスに参加したのは20歳の時でした。
友人からいきなり連絡があり
「カラーコンサルタントの人に会わせてあげる」
と言われるがまま、なんとその人の家に行ったのです。
紹介された方はいきなり私にプレゼンテーションをしてきて、ネットワークビジネスの契約の手続きをさせられてしまったのでした。
いきなり昔の友人から電話があり、いきなりリーダーといわれるすごい人に会わせられるというのは、ネットワークビジネスありありですよね。
でも、これはネットワークビジネスに関する法律の特商法連鎖取引販売の法律に違反する行為なんですね。
そうとも知らずに、まんまと私はその契約で何十万円とお金を払ってしまったのを覚えています。
そして、セミナーにおいでと言われながら、セミナーに行き、まず最初にさせられたのが夢を100個書いて、友達リスト100人を書かされることでした。
アップと言われるリーダーの方の目の前で友達リストを見ながら永遠と電話をさせられまくったのです。
これは気がおかしくなりそうでした。
私はこのビジネスで誰も喜ぶ人などいないと感じ、このビジネスから去ることを決めました。
その後も何度かネットワークビジネスが私の元にやってきました。
二度目のネットワークビジネスの誘いは、最初の結婚の時の旦那さんでした。旦那さんが始めた日曜消耗品のネットワークビジネスで、私がその愛用者になることがスタートだったのです。
このネットワークビジネスが旦那さんにやってきたきっかけは、なんと職場の先輩である方からの命令だったそうです。
その命令で始めたものの勧誘もできず、その製品を大量に購入するために、サラ金にまでお金を借りて、いらない製品の在庫がどんどん増えていってしまいました。
勿論、それはやる必要もなかったのでしょうか？
そのネットワークビジネスの組織に入ると何となくそんな雰囲気になり、私たちは手段で始めたネットワークビジネスが目的に変わり、お金を稼ぐどころかどんどん失うことになってしまっていたのでした。
その後、元旦那さんがどうなったのかは、知る由もありません。
何故なら、私たちは離婚してしまったからです。
そして、その次にやってきたネットワークビジネスは、旧友からのいきなりの連絡でした。
そのビジネスも何故だか私はやることになりました。
これは今の旦那さんと一緒にスタートをしたのでした。
当時は私たちは大阪に住んでいたのですが、なんとリーダーは
「東京に来たら成功できる！！」
と、このような言い回しで、私たちは気づけば東京に毎月のように通っていたのです。
そして毎月2人で20万円分の製品を購入させられるようになっており、やりたくてやっているのか、やらされているのか、またもや分からなくなってしまいました。
何度も経験しているのに、その中に入るとそれに気づかなくなる、そんな恐怖を今振り返ると思い出します。
だから、収入が増えるどころか借金は増すばかりの状況だったのです。
気付けば、私は「権利収入」が欲しいが為にネットワークビジネスの世界から抜け出せずにいたのでした。
ある人から聞いたことがあります。
「ネットワークビジネスには魔物が住んでいる」
最初は手段で入ったはずが目的に変わり、タイトルが欲しい、アップラインに認められたい、みんなの中で優秀に見られたい、という人の価値観で生き、目標を見失い、何度も何度も転落していった私がそこにはいたのです。
どれもこれもアポイントを取って、交通費をかけて会いに行き、喫茶店やファミレスでお茶をして
「こんなにすごいビジネスがあるんだよ！」
「知り合ったすごい人を紹介するからね！」
などと言って、アップと言われるリーダーのスケジュール調整をして、また友人を呼び出して会社概要、報酬プランに取り扱っている製品の話などをしてもらい、セミナーに動員して、アップの方に契約を取ってもらう話をしてもらう、そんな繰り返しでお金を使う毎日が継続されていくのです。
そうなのです！
再現性がないのです。
そして、これからの時代は在宅ビジネスの時代だと思った私は、アフィリエイトという名のネットワークビジネスを始めることになりました。
これも1年間継続しましたが、始めは「教育が売りだ！」と言われたその中身はというと何の教育システムもなく、毎月お金は出て行くばかりで、実際にはスキルも何も身につかない…
そんな中で成功しているフリをして、行ったこともない場所に行ったフリ、食べたこともないことを食べたフリをSNSにあげるなど嘘をつく、まるで詐欺のようなことをやれと言われる始末。
余計なカフェでお茶をしている写真を撮って、
「素敵なカフェでお仕事中！」
とSNSへ投稿したりする毎日で、私の疑問はどんどん大きくなっていったのでした。
辞めようと思う決定的な言葉をある日私はリーダーから言われました。
「あなたが集客しないから、私がタイトルを取れない！！」
私の頭の中は疑問でいっぱいになりました。
そして不信感が芽生え、その不信感もどんどんと大きくなっていったのでした。
私は一体誰のために働いているのかさえ分からなくなりました。
手段が目的に変わっていったのです。
ある社長との出会い
「何もできない」
「私は才能がない」
と毎日悲観的に考えていた私がお仕事を通じて、子育てや家族の健康面にまで考えるゆとりが持てるようになったのも実はIT企業の社長との出会いでした。
最初の頃、社長は私が何を言ってるのか、何が言いたいのか全く分からなかったそうですｗ
その社長から、ある日言われました。
「まいちゃんはアスペルガーやで」
と言われて、私は何のことか最初は分からなかったのですが、精神科受診の時に先生に聞くと、その社長が言った通り、私はまさしくアスペルガーだったのです。
これは、衝撃と安堵という複雑な感情が湧き出てきました。
アスペルガーという発達障害であるというショックと共に、だから私はこんなに生きにくかったんだとショックと共に未来の光が見えたようなそんな気がしたのです。
その社長から言われたことがあります。
「あなたが成功したい、人生が向上したいと願うのであれば、僕のいうことを素直にやってみたらいいよ！」
と言われ、教わったものです。
・お墓参りに行く
・実母への感謝の気持ちを手紙に書くなどカルマカウンセリングの方法を学びました。（これは秘密ｗ）
・部屋を片付ける
・キッチン周りは全て私がやる
・玄関を片付け常にきれいにする
最初は
「こんなことが仕事や人生に関係するのだろうか？」
と疑問に思っていました。
そして、そのアドバイスは実はどれもできていなかったのでした。
ある日、旦那さんと話をして日程や役割分担を決めて徹底的にアドバイスを実行に移したのでした。
そうすることで、家族との会話が信じられないほど増え、周りの人とも積極的に会話ができるようになり、何もかもが上手く回り始めたのでした。
私は衝撃でした。
稼ぐことにフォーカスするのでなく、生活、子育てにまで考え、教えてくれる社長に出会ったことが私の大きな変革の第一歩になったのでした。
今までネットワークビジネスのリーダーや色んな方にアドバイスは受けましたが、このようなことを言われ、そして本当に人生が好転するのを実感したのは初めての体験で衝撃を受けました。
そして、その社長は「あなたの個性が強みなんだよ」とも仰ってくれたのです。
私の強みは「真面目に頑張れること」と教えてくれました。
バカな私が無料で学び、人生が劇的に変わっていく、そんな体験ができたのです。
私の個性、あなたの個性
私の旦那さんは、テレワークでいつも家にいてくれます。
在宅でSEをしており、月に一度の出社するというワークスタイルなのです。
そんな毎日いる旦那さんは、実は私のことが心配で仕事にならなかったようなのです。
そんな旦那さんも私の変化に
「安心して仕事に集中できるようになった」
と言ってもらえるようになり、実は若い時から比べると50kg太った私は、現在20kg痩せることも実現したのです。
今、旦那さんは私に
「今、本当にイキイキしてるね！」
「綺麗になったね！」
って言ってくれた時は本当に嬉しかったです。
今まで全ての家事を旦那さんがしてくれていました。
今考えると私は最低な嫁だったと思います。このきっかけにより、私は自分に甘えるでもなく主婦業にも取り組めるようになり、子育てのストレスからも解放されていったのです。
何よりもビックリしたのは統合失調症がなくなり、ベーチェット病の症状が軽くなっていったのです。
それに社会生活不適合のレッテルを貼られた私が、毎日自分のペースで仕事にも取り組めているのです。
すごいことと思いませんか！？
私も信じられない体験を短期間でしているのです。
令和は個性を重んじる時代だそうです。
誰かのマネなどではなく、自分で自分の未来を切り開いていけるのです。
あなたはあなたです。
誰かのマネをしたからといって成功するわけではないと私は考えます。
自ら考え、学び、楽しく実りのある人生にしていくのです。
私は周りから
「本当に最近まいは変わったね！！」
って言ってもらえます。
それもこの出会いを通して学んで身につけていったものだと思っています。
私はまだまだ道半ばですが、私は自分の人生を確実に一歩ずつ前へ進んでいるのを実感しています。
仕事のことばかりではなく、大切な家族の健康や息子の成長を考えては学びを繰り返す日々で、私にとっては些細なことでも大きな喜びであり、感謝なのです。
私が体感している学びが、このブログを読んでくださったあなたに伝われば私はとても嬉しいです。
私が体験した秘密をあなたにもぜひ共有したいと思います。
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～アスペルガーで依存症の私が自立するために学んだこと～第一話
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