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【大学受験】入試方式が違っても変わらないこと

はじめに

日本の大学入試は一般入試が主流でしたが、近年推薦入試による入試方式が増加しており、難関私立大学では入学定員の6割を、国立大学でも一部ですが、入学定員の3割を推薦入試の合格者が占める大学もあり、推薦入試により入学する学生は珍しい存在ではなくなってきましたね。

しかし、過去には一般入試が主流でしたので、推薦入試について、さまざまな声が世間から聞こえてきています。

そこで、あくまでも私の一意見にすぎませんが、大学受の入試方式が違っても変わらないことについて、書いてみようと思います。


一般入試と違い推薦入試はズルい!?

「一般入試と違い推薦入試はズルい」推薦入試を利用できる学生は推薦に挑戦できるだけの実績が作れるのも、親の年収が高く無ければ無理だという方もおりますし、巷では格差と言われることがありますね。

しかし、本当にそうでしょうか?

たしかに、家庭に経済力が無いよりもあった方が経験を積む機会も増えるかもしれませんが、公立の学校でも探求学習に力を入れている学校は多いですし、無料で参加できる大学や企業のプログラム、大会などもたくさんありますね。また、普段の生活の中に、さまざまな体験はあります。よって、情報の格差はあるかもしれませんが、経済的な格差について工夫で乗り越えていくことも考えてみて欲しいと思っています。

一方で、一般入試の場合はどうでしょう?塾などを利用していない受験生はあまりいませんね。一般入試で受験するために塾に行くのは当たり前ですか?

一般入試も推薦入試も塾を使わず、お金を最小限で対応する方もいらっしゃいますし、どちらも機会としての平等はあるのではないでしょうか?

一般入試だろうが、推薦入試だろうが、その人が向いている入試形式を選択しているだけのように思います。しかし、一般入試の方が名前の通り、近年まで一般的だったため、一般でない入試方式はズルいと感じてしまうのかもしれませんね。


東大や京大の推薦入試は別格!?

東京大学や京都大学の推薦入試は別格であるとおっしゃる方は多いようですね。そして、東大や京大の推薦入学者については、一般入試でも合格するレベルであるという話もよく耳にします。確かに、東大や京大に推薦入試で入学された方の中に、個人的に存じ上げている方もいらっしゃるので、顔を思い浮かべますと、別格と感じる方は確かに多いです。
しかし、東大も京大も、推薦入試での募集は、一般入試での取りこぼしをしないことを前提としているところがあるようですね。そこで、東大や京大に推薦で合格となる優秀な学生であっても、一つだけ苦手科目があるという場合もあるでしょうし、一般入試のような試験方式が向いていない学生も一定数存在すると思われます。
そうした状況から、東大や京大の推薦入試は、一定の才能が飛びぬけている学生の進学の機会を広げたということで、一般入試で合格するような学生が推薦入試を受験することを止めることも無く、また、一般入試のような試験方式が向いていない学生が、推薦入試で入学を許可したい学生であるかと言えばそうでないかもしれません。あくまでも入試の方式が多様化したために、チャレンジの機会が多様に増えたに過ぎないのです。

一般入試であっても、推薦入試であっても、それぞれの募集要項にある判断基準がもとになりますし、その条件を超えた学生の中で、大学側の定めた基準により合格者を決めているにすぎないということです。よって、条件を超えていないと判断すれば、合格者を出すことも無いということになるのだろうと思われます。


入試方式が違っても変わらないこと

それでは本題の「入試方式が違っても変わらないこと」です。

一般的な大学の通常の場合についてとなりますが、通常であれば、大学入試の受験方式が異なっても、大学入学後に履修する授業は同じです。推薦入試の学生は一般入試の学生よりも学力が低いから授業を変えているという大学が稀にあるようですが、通常は入学の許可を受けた学部の学生が履修できる授業は入試形式で変わりません。


楽に単位が取れる授業だけ取ればいい?

大学の授業は、必修(必修選択)の授業もありますし、専攻によっては実習などが必修の場合もあります。また、スケジュールなどの関係もあり、通常楽に単位が取れる授業だけを選択することは難しいのではないでしょうか?
よって、仮に一般入試では入学が難しかった大学に推薦入試で合格したとしても、授業についていけるだけの能力を持ち合わせなければ、学生生活を続けていくことは、通常であればなかなか難しいことではないかと想像します。


最後に

今回は、大学受験の入試方式が違っても変わらないことについて書いてみました。
先程も書きましたが、大学や専門性のある学部によっては、判断が変わるところだと思いますが、大学は高校までとはまったく違った世界です。
進学する本人が充実した大学生活を送るためにも、何をするために大学に行くのか?そして、その目的を達成するために、自らに適した大学であるかといった視点で、進学先を検討することが、結果的に進学する本人にとって、大切な部分となるのないかと考えます。
私の一意見ですから、こんな意見があるのだという程度に受け止めていただければと存じます。

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