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仕事<タスク>の変遷の人類史

人類が過去抱えていたであろう<タスク>、その変遷を書き起こしていこうという試みです。人類500万年、人類は常にタスクと共にありました。

狩猟の時代

人類の始まりは狩猟の時代と言われています。文字通り、獲物をとってくる時代ですよね。生活する上で、どんなタスクがあったのでしょうか。前提として、コミュニティ全体でどのような仕事があったか、を考えていきたいと思います。思ったより種類ありますかね?

タスク<想像>
・長期的に、どんな食物や動物を採るか計画立て
(晴れの日中、冬季除く)獲物を得る
・子育て
・家(住居)のメンテナンス
・外敵の見張り
・道具のメンテナンス
・情報共有と伝承

農耕・放牧の時代

農耕時代に入って、人類はコミュニティの中で農作物を育てることに従事していきます。

タスク<想像>
・(晴れの日中、冬季除く)農耕・放牧を行う
(晴れの日中、冬季除く)獲物を得る
・子育て
・家(住居)のメンテナンス
・外敵の見張り
・道具のメンテナンス
・情報共有と伝承


タスクにはほとんど変化が内容に思えますが、働き方といえば、定住する必然性が出てきました。実際に特定の場所が確保されてないと、農耕できないですからね。今の逆の働き方改革です笑

手工芸の時代

そうして、農業による社会基盤が確立されてくると、次に貿易が始まっていきます。いろんなコミュニティとの相互交換<売買>によって、様々なモノが手に入るようになると、経済が社会基盤に組み込まれていきます。取引が重要視されるようになると、高い経済価値を発揮する、より負荷価値の高いモノが求められるようになります。

タスク<想像>
・(晴れの日中、冬季除く)農耕・放牧を行う
(晴れの日中、冬季除く)獲物を得る
・子育て
・家(住居)のメンテナンス
・外敵の見張り →
国・都市の維持・治安維持
・道具のメンテナンス
・情報共有と伝承
・取引、予算の管理
・加工、工芸品の制作
・貿易

経済が発展してきたので、取引を管理するモノが現れていきます。経済活動の基盤になる、国や都市のシステムもまた、維持管理に本腰を入れていきます。

モノを加工するということで、より専門性が求められる職業が普及し出しました。今日明日「生きる」レベルの日常生活を維持するのに直結しないような、より高度な加工、工芸技術が発展していきます。

科学の時代

忘れてはいけないのが、17世紀に生じた科学の大規模な変革、科学の時代の幕開けです。モノというより、人間の考え方が変わっただけで、急激に次から次へと、今まで解明されていなかったことが連鎖的に分かるようになり、人間の世界が広がっていく、そんな世界です。生命に直ぐには直結しない科学が、世界を便利にしていくことを知り、科学に関するタスクが現れてきます。

そして、伝承のタスクは教育へと引き継がれます。

タスク<想像>
・(晴れの日中、冬季除く)農耕・放牧を行う
(冬季除く)獲物を得る
・子育て
・家(住居)のメンテナンス
国・都市の管理・治安維持
・道具のメンテナンス
・情報共有と伝承 →
教育・学術の発展
・取引、予算の管理
・加工、工芸品の制作
・貿易
・医療


そうして、機械の時代が始まります。

機械の始まりの時代

人の手以外でモノが生み出されてくるようになると、人間が間接的にものづくりに関わるようになってきたほか、これまで実現出来なかった大掛かりなモノや、大量のモノを作ることに成功していきます。つまりは、大量の労働者の管理、巨大組織管理という現象が生まれていきます。

タスク<想像>
・(晴れの日中、冬季除く)農耕・放牧を行う
(冬季除く)獲物を得る
・子育て
・家(住居)のメンテナンス
・国・都市の管理・治安維持
・道具のメンテナンス
教育・学術の発展
・取引、予算の管理
・加工、工芸品の制作
・貿易

・医療

・機械の製造・管理
・労働者の管理
・都市インフラの構築・管理
・輸送
インフラの構築・管理
・通信インフラの構築・管理

都市に人口が集中するようになると、大量の食料の入手はもちろん、衛生問題が多発します。都市インフラの構築や管理も、それまで全く無いわけではなかったですが、大きなモノを作れる機械技術も手伝って、ここから本格的に始まっていきます。

また、モノだけでなく人を移動するためのシステムが構築されます。従来は馬や人でシステムを利用せずに移動していたモノが、鉄道や車というシステムを通して動くことが当たり前になります。

そして、インターネットの前身とも言える、電話などの通信技術の幕開けです。

ITの時代

ついに現代にやってきました。コンピューターの出現によって、ITを通して各タスクの効率化をサポートをするような、そんな時代になってきました。

タスク<想像>
・(晴れの日中、冬季除く)農耕・放牧を行う
(冬季除く)獲物を得る
・子育て
・家(住居)のメンテナンス
・国・都市の管理・治安維持
・道具のメンテナンス
教育・学術の発展
・取引、予算の管理
・加工、工芸品の制作
・貿易

・医療
・機械の製造・管理
・労働者の管理
・都市インフラの構築・管理
・輸送
インフラの構築・管理
・通信インフラの構築・管理

・ITシステムの構築・管理

コンピューターの発展もインパクトがあるようには見えますが、こうしてみると、インターフェースが変わっただけ(直接触る→パソコン)で、実はタスクとしてはあまり変化がないのです。

ところが、その次の時代。

AIの時代

作物は、AIが作ってくれます。管理系統は、AIの方が得意です。一部は人類で携わるかもしれませんが、全体的なタスクとしては、さほど工数かからないと思われます。

こうなるとです、人類のタスクは一気にここまでになります。どうしても人間の意思が必要な部分を除いて、だいぶスッキリしてきました。

タスク<想像>
・子育て
・国・都市の管理・治安維持教育・学術の発展
・取引、予算の管理
・加工、工芸品の制作

未来の方向は、過去の傾向から学べる

「〇〇革命」と名付けられるような大きな変化が発生している時には、必ずタスクの増減が発生しています。そして、過去を振り返ると、タスクの増減は価値観の変化をも意味しているようです。

こんな感じで、色々な角度から未来について考えてみるのも良いのではないでしょうか。

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