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SDGsは、あえて人間中心で考えよう

相手の立場で考えるーそこには、想像力が試されるわけです。他の生物視点で地球環境を考えたとき、例えばクジラの視点から海を大切にしようと言っても、なかなかピンと来ない。だって僕らはクジラじゃないから。

映像を通した共感も、日常に戻れば霧散と化す

ピクサー映画とかで、動物視点での物語が描かれた映画も存在したりもしています。そういったところから、新たな視点や気づきが培われる訳ですが、では実際にアクションを起こそうと思った時に、何か出来ればと思っても、日常に落とし込むことは非常に難しい。「明日から世界の海をきれいにする活動をするー」と言っても、時間も体力も使うし、自分に何か還元されることはないと気づけばメンタルも削られてしまう。

SDGsは個々の豊かさと両立することが前提だけど

というわけで、個々の豊かさと両立することが大事なわけですね。取り分け、資本主義社会は経済活動を基盤として動いているため、経済活動が前提として必要になる。つまりは、経済活動を維持し続けること、拡大していくことが前提だけれど、そう、SDGsは儲からないんです。

フードロス問題解決なら、そもそも大量生産、大量消費なんてやめて仕舞えば良いのかもしれないけれども、現状なかなかそうはいかない。長期的には必要な分だけ作った方が経済効果があったとしても、経済は短期間でもうごいていく。近々の経済活動との両立が、今SDGsが進まない原因ですね。

究極のUI/UXを設計する経済活動

SDGsの目指す先を、地球環境・生物多様性として設定するのではなく、人間が日常生活を生きていく上でのUI/UXとして設定すれば、経済活動に展開できる可能性はあると思います。地球温暖化も、画期的なエアコンを開発するより、どこでも快適に生活できるような地球の温度にする方が、優しいUIになる。このような、全体としてのUI/UXの発想が、社会課題を経済活動化することにつながるのではないでしょうか。

コミュニティーが企業を超え、可能性を広げる時代に

言い換えれば今の時代は、イノベーションが不足していると言っても良いと思います。現在のテクノロジー発展、発想の転換のスピードでは、今の若者が定年退職する時には住みにくい世界になっていくでしょう。

仮に社会課題に敏感な企業に勤め続けていても、リスクを採って随時転換していくような企業でない限り、イノベーションを起こすのは難しい。

唯一の可能性は、イノベーションが推奨される、協力関係のあるコミュニティーです。経済活動からは隔絶されないが、競争社会からは守られている状態であれば、仮にノウハウと技術が無かったとしても、中で育てていけば形になる可能性があります。


最後に、僕たちシンギュラリティ・ラボでは、シンギュラリティ時代をリードする、イノベーション × テクノロジー × SDGs をテーマとしたコミュニティプラットフォームを目指しています。Techplayで無料のイベントも行っております。お気軽にご参加ください。

シンラボ(Techplay)
https://techplay.jp/community/futuretech-assotiation


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