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「超逆歳の差カップルのリセットライフ」リアルストーリー~回想9〜💛虚しい気持ちを繰り返してみて…

~4か月前 8月~

私達は本当に”さよなら”する瀬戸際で

一緒にいても口論と涙の繰り返しでした。

でも、
ケンがどんな気持ちで北海道から沖縄まで引っ越しを決め

私の為に就職をしてくれたことを考えると・・・

若い時のように
浮気=決別

ドライに割り切ることはできない自分に腹立たしくもなりました。

そして二人で出した結論は

冷却期間を持ち

本当にお互いの為に

未来を共に過ごす人生が

幸せなのか考えようと決めました。

ケンは地元に帰る為
空港まで送り届けた時の
虚しそうな顔は

まるで…

2年前に私が北海道から沖縄へ旅立った日の
ケンの表情と重なりました。

もしかしたら…
ケンの笑顔を見れる最後?
一生のさよならの日?

何で出逢ってしまったんだろう・・・

私は帰路の車の中で
ポロポロと涙を流しながら

惨めな気持ちに
押しつぶされそうでした。


~1カ月後 9月~

憔悴しきっていた私に
ケンから電話が来ました。

「ミライ?今、那覇空港だよ。」

「…本当に?」
正直、信じられない気持ちで
驚きました。

「地元に戻り、家族や友人達と楽しい時間を過ごしたけれど

やっぱり、俺の人生にミライがいてくれるから幸せだし、頑張れるとわかったよ」

ケンの声は真剣だった。

1カ月ぶりに
ケンの笑顔に再会した瞬間
私は心から安堵感に包まれました。

そして・・・
お互いのプライドや世間体を捨ててでも

二人でリセットライフをスタートしたいと心から強く願いました。

あの時・・・
現実から逃げず冷却期間を持ち 

究極の虚しい気持ちを繰り返したことが

年齢差はあっても
かげがえない存在と痛感できたと感じてます😊


~2021年11月 回想9~

出発当日・・・

友人は仕事だったため
ケンが千歳空港に送ってくれた

駐車場につき

車の中でお互いの幸せだった記憶を胸に刻み込むように
一瞬、見つめあった

「この6か月、本当にありがとう

ケンくんに出逢えて本当に楽しかったよ」

私は50代の女性らしく?
気丈にふるまった

「うん、俺もだよ ありがとう・・・」

ケンは虚しそうな表情で
窓の外を見ながら言った

お互い
これ以上の言葉は発してはいけないと感じていた

そして
ただ純粋に抱きしめ合い
お互いの心地よい温もりを感じながら

これから2人の違う人生の幸せを祈っていた

「もう時間だね、行こうかな」

私は、涙があふれださないようにゆっくりと深呼吸した

一瞬、ケンは自分の最後の言葉を慎重に選ぶかのように

「元気でね いつでも連絡してきていいからさ」

「ありがとう、ここでいいから」
私は、もうケンの顔を見れなかった

そして素早く車から降り
最後に頑張って、ケンの顔を見つめながら

「バイバイ!!」

大きく手を振り
精一杯の笑顔で、その場を去った

そう・・・
4月に1人で成田空港に到着した時のように

振り向くこともなく
淡々と歩き進んだ


6か月前は・・・
こんな幸せで
そして虚しい出逢いが

私の人生に待っているなんて
想像もしていなかった

50代の私が
いったい何をしているんだろう?

夢だったのか?
私のロングバケーションは終わってしまった・・


皆さんも人生の中で虚しい経験を持ったことがあるかもしれませんが・・・

明けない夜は無い・

必ず暗闇の夜は明け
時間がかかっても

明るい朝を迎えられると願ってます
💕


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