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【実験】知識0の状態で絵画の展覧会に行ってみた

皆さんは”毎日同じことをしている”と感じる瞬間はありますか? 私は常々そう思っています。
毎日noteで日記を書いているのですが、まぁ~変化が無いので書くことに困る日々。
毎日毎日ゲームをするかインターネットをするかのオタクくん生活、何の変化もありません。
そんな自分を変えるべく、今回は知識0の状態で新しいコンテンツに飛び込んで行こうと思います。




というわけで「モネ&フレンズ・アライブ」に行ってきました。
全く知らないコンテンツの展示的なものを探して、ちょうどよく近場でやってる適当な展覧会のチケットを取りました。
美術館というよりは大型デパートの中にあるイベントコーナーでの展覧会で、そう書くとショボく見えてしまうが凄く広いし普通に見ごたえはあった。
ちなみに知識レベルは”モネがなんか画家ということはわかる”ですので
今回は”全く知らない知識0の状態で絵画の展示を見ると人はどうなるのか”をお届けしたいと思います。
それでは対戦よろしくお願いします。


そもそもこの展覧会自体がどういうものなのかと言われると私も上手く説明ができないので、素直に公式サイトから引用してこよう。


19世紀半ばから20世紀初頭にかけて活躍したクロード・モネや印象派の作品の数々に、力強いクラシック音楽と最新のイマーシブ技術を組み合わせることで、芸術性とエンターテインメント性を兼ね備えた没入体験をお届けします。


おそらくモネを中心に同時代の印象派画家の作品を様々な方法で展示しているということだろう……おそらくね。
断言できないのは本当に知識が無さ過ぎて誰がどの時代の画家とか一切わからないからだ、そもそも何が印象派なのかもわからない。
敢えてそのぐらいの知識レベルで行った、普段全く触れない物に触れる機会を作りたかったので。
ちなみに写真撮影やSNS投稿は完全OKだったので、撮ってきた写真と共に感想を添えていきます。



入って早々こういうパネルが道中にたくさん展示されていて、それぞれの画家の解説や年表が記載されている。
この時点でちょっとイメージと違ったのだが(もっと作品のパネルがズラッと並んでると思っていた)
これはこれでいいかと思い、ちゃんと全部のパネルを読んで回った。

一緒に各画家の遺した言葉が書かれていたのだが、これが結構良かったな。



芸術とは感じるものだ。
説明をしなければならないのなら、
それはもはや芸術ではない。

ピエール=オーギュスト・ルノワール


入館早々これが書いてあって思わず頷いてしまった、知識が無くても芸術は見たまま感じたままでよいということだろうか。
マジの知識0で来た私を肯定してくれたような気がした、ルノワールは良い事を言うなぁ。

ちなみにルノワールは知ってる、『ギャグマンガ日和』でルノワールが出てくる話があったから。
確かルノワールとセザンヌがメインで他にも何人か出ていたような。






これ全員今日見た!!!!!!!!!!!!



まさかこんなところでギャグマンガ日和の元ネタを知ることになるとは思わなかった、教養を身につけるとやはり良い事があるんだな。
見てる間は(ギャグ日のルノワールとセザンヌの話面白かったなぁ~)ぐらいしか考えてなくて、他にも出てたのは今思い出した。
まさか感想を書いている最中に満足度が高まるとは思っていなかったな、人生において全ての経験は繋がっている。



モネの庭をイメージして作ったという展示もあった、正直モネの庭が何なのかも全く知らなかったのだが
どうやらモネは絵画の他に庭造りにも相当力を入れていたらしい、その庭を描いた絵画も結構あるとかなんとか。
絵描いて庭弄って過ごすとかめちゃくちゃ優雅な生活だな、羨ましいぞモネよ。



展示の最後には暗幕で区切られた広いスペースがあり、周囲にスクリーンがいくつも用意されておりいた。
クラシック音楽を流しながらパネル展示されていた画家の作品群を眺めるシアターになっていた。

明らかにこの展覧会のメインだったのでかなり力が入っていたな、全部で1時間ぐらいあったかな?
映像の見せ方も結構凝ってて面白かった、絵の中の船がLive2Dみたいに動いていて(そんなことしていいの!?)と思いながら観ていた。
ただ絵画です!デン!と出すだけでなく、こうした創意工夫で魅せてくるのはこちらも楽しめるしより魅力を感じられる良い施策だと思う。
そもそも実物でない以上はレプリカや印刷パネルになるわけで、いっそそれぐらい手を加える方が展示物としての満足度は高まる。

上の小さいモニターには絵画と同時に画家の遺した言葉が表示されていた、パネルにも書いてあったし遺した言葉を結構推してくる展覧会だ。



ルノワールのこの言葉が今日1番刺さった。


芸術はなぜ美しくなければならないのか?
世界には不快なものが
山ほどあるからだ。

ピエール=オーギュスト・ルノワール


これ、め~ちゃくちゃ良いです。凄く好き。
先述した言葉といいルノワールの言葉が今日私に刺さりっぱなしだな、ルノワールって”良”なのかもしれない。
私もこの世界やインターネットの不快で醜悪な様に辟易しているからこそ、ドルフィンウェーブ(筆者おススメ令和一面白い最強アプリゲーム)の美しさが深く心に沁みているのでよくわかる。



というわけで全部の展示を観終わったわけだが、知識0で挑んだ割に……というか何も知らなかったからこそ新鮮で楽しかったな。
特にルノワールはもっと深堀りしていってもいいかも、こうやって学問の裾野を広げていくのか。
この手の展示って対象に詳しくないと行ってはいけないと勝手な思い込みがあったのだけど一切そんなことはなく、もっと軽い気持ちで観に行っていいものなんだな。

貼った画像以外にも画家のパネルはあったのだが、解説を読むと売春宿に入り浸って梅毒で死んだスケベ画家とかもいて
芸術って結構気安いもので構えなくてもいいんだなぁと思わされた。
裸婦の絵画なんて言ってしまえば現代のpixivやXに投稿されているエロ絵と全く変わらないのだ。


昔は娯楽なんて当然今より無かったので、裸婦画を眺めながらエチチチチチチチチッ!と千摺を掻いては新作を買ってまた千摺を掻く。
そんな連中は確実にいたわけで、それは私がドルフィンウェーブの更新の度に「いや困ったなぁ~エッチだねぇ!」とガチャ天井することと本質的に何の違いもありはしない。
ただ100年単位の時の流れが裸婦画に芸術性やアートとしての価値を付与しているだけであり、100年後にはドルウェブの画集も貴重な芸術作品となっていることは確実である。




・これと



・これ




この2枚に芸術的な優劣や本質的な違いは一切無い。
等しく平等に価値のある絵画というのが私が今日感じた真実-リアル-です。


裸婦画を眺めることとドルフィンウェーブのイラストを眺めることは全く同じ芸術鑑賞であり、私は知らず知らずの内に常日頃から芸術的な活動を行っていたのだ。
今回の経験は自己の芸術活動を自覚させてくれる貴重な機会になった、そういう意味でも凄く良い展覧会だった。



結論:知らない展示会に行くのは楽しい!

突発的に飛び込んでみたものの、想像以上に楽しかったしいろいろ感じることもあり
思いつきでやった割には大成功だったのではないでしょうか。
また気が向いたらやってみようと思います。対戦ありがとうございました。


皆さんも偶には全く知らないコンテンツに触れると、新しい自分に出会えるかもしれません。

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