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アシカビ

ストロベリームーンは半影月蝕だったらしい。昨日の夜明け前だ。

ちょうどそのころに夢を見た。

ストロベリーの色ではなく
湿った、濃い、青緑色が印象的だった。

湿った床に、その色の粒々が生えている。
ふと自分の足の裏を見ると同じものが…
「えっ、カビが生えちゃったの!?」
と、驚くわたし。

目が覚めてしばらくしてふと思ったのだけど、

足に黴、アシカビ、葦牙って考えると、
これって「ウマシアシカビヒコヂ」に関係ある夢かもしれない。

なんだ、ダジャレか?
って思われるかもしれないが、
夢ってそういうところがある。

ウマシアシカビヒコヂは
古事記に登場する神様だ。

イザナギとイザナミが国土を創成する以前に、

造化三神である、アメノミナカヌシ、タカミムスヒ、カミムスビが身を隠した後のこと。

出来たばかりの世界がまだクラゲみたいにゆらゆらと漂っていた頃、
泥の中から葦牙のごとく萌えあがってきた神がいた。

神なのだけど人々の祖(おや)でもあるという。

古代の人たちは
人は「草」であり、土の中から萌え出た草の仲間であると考えていたらしいから
泥の中から葦牙のごとく萌え上がって来たこの神に
親密感を持ったのかもしれない。

また、次に登場するのがアメトコタチという神だから、
天を下支えする生命力を表すと考えられるという。

天は天のみで成り立っているのではなく、
ある意味
天にも地上の生命力が必要という考えは
ユニークだなと思う。

月蝕に見る夢としては
ふさわしかったかもしれないな。

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