ガラスの動物園
こんにちは。
saoriです。
私は子供の頃からHSP気質、そしてエンパスの気質を持っていました。
そのために、普通の人が笑い飛ばせるような些細なことが
心に傷として残りがちでした。
傷ついた心は誰かと話すことで癒されるはずですが、
友人に相談するのも家族に相談するのも
思いきれなくて、そんな風に思いながら年を重ねてきました。
そのうちに、私は<ぬのどうぶつ>とのお話が
自分の心を癒していることに気づき始めたのです。
(皆さんはぬいぐるみと言いますが私にとっては
ネコちゃんやワンちゃんと同じくらい家族なので
<ぬのどうぶつ>と呼んでいます)
普通の人なら一晩寝れば忘れてしまえることを
いつまでも抱えている私は<ぬのどうぶつ>たちと
会話する事で、答えを見出したり、癒していったりしたのです。
念のため申し上げると、腹話術などではありません。
<ぬのどうぶつ>には私とは違う人格があり、
性格もそれぞれで、私に対する慰めや
アドバイスもそれぞれです。
今日は私が<ぬのどうぶつ>たちとどんなお話をしているか
ちょこっとご紹介したいと思います。
お相手はやさしいミルクティー色のうさぎさん、デーヴィッド君です。
「デーヴィッド君、『ガラスの動物園』を観劇してきたのよ。
主人公のお母さんがとにかく家族をコントロールしようとするの。
自分の思い通りにね。
ちょっとでもお母さんの意向とずれることは許されなくて。
他人事には思えなくて観ていてとてもつらかったわ」
「saoriさんのお母さんもおかずのあたため方にまで
強いこだわりがありますピョンからね」
「声の大きい人が勝つの原理で口をはさむ暇もなく
大声でまくし立ててくるから逆らえないというか
逆らおうとするとものすごくエネルギーが奪われるのがわかっているから
静かに嵐が過ぎるのを待つのよ。
私も大人になったものだわ(エッヘン!)」
「主人公のトムは若者の青さなのか
必死でもがいているように見えましたピョン」
「え、私はもう若くないのかしら?」
「そんなつもりじゃないですピョン。
(お母さんに負けず劣らずめんどくさい人ですピョンね...)
溺れそうになった時ってね、じたばたしたら余計に沈むんですピョンよ。
saoriさんはじっと力を抜いて溺れないように
浮かぶことを体得したんですピョンよ。
相手を説得しようとして自分のエネルギーを奪われると
へとへとに摩耗してしましますピョンからね。
まずはsurviveすることが先決ですピョンよ。
『生きろ、そなたは美しい』って『もののけ姫』のキャッチコピー、
そのままsaoriさんにあげますピョンよ」
「ありがとう、デーヴィッド君」
ガラスのユニコーンの角は折れて馬になりました。
「普通」になることはそんなに幸せなことでしょうか。
ろうそくの炎も吹き消されました。
それが希望の炎が消えたのではなく過去との決別だったらいいのに。
いろいろな思いがこみ上げてきて
そっと涙をぬぐいながら劇場を後にしました。
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