#2 唾液はどこから出てくるの?
こんにちは。
まちの歯医者さん、吉元奈美恵です。
0歳から100歳近い幅広い年代の方々のお口のケアをさせていただいて
おります。
お口の中の潤いは体調やこころの状態と大きく関わっていると
感じています。
このブログからあなたの日々の生活に少しでも潤いをもたらすことが
できたら幸いです。
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日々の生活のなかで話したり食事をすることをスムーズにしてくれる
お口の中を潤す唾液。
唾液は健康な成人で一日1.0~1.5リットル分泌されると言われています。
いったいどこから出てくるのでしょうか?
<唾液は唾液腺というところから分泌されている>
唾液腺(Salivary gland)は唾液を分泌する腺で、導管は口腔に開口しています。
大唾液腺として耳下腺(Parotid gland)、顎下腺(Glandula submandibularis)、舌下腺(Glandula sublimgualis)の三大唾液腺があります。
小唾液腺としては口唇腺、頬腺、臼歯腺、口蓋腺、前舌腺、後舌腺、
エブネル腺があります。
唾液腺の分泌の割合は、
顎下腺 65%
耳下腺 20%
舌下腺 8%
小唾液腺 7%
唾液腺はどんな大きさなのでしょうか?
1、耳下腺
最大の唾液腺 三角形
前後径 3~3.5cm, 上下径 4~5cm, 厚さ2~2.5cm, 耳下腺管は長さ5~6cm
2、顎下腺
やや平らな楕円形
長さ2.5~3.5cm, 厚さ約 1.5cm, 長さは5~6cm
3、舌下腺
長さ3~4cm、幅及び厚さは約1cm
この小さなところから大切な唾液は出ています。
<唾液にはサラサラとネバネバがある>
分泌される唾液の性質も唾液腺によって異なるので、特徴、役割も違ってきます。
その唾液の性質はサラサラ唾液とネバネバ唾液。
サラサラ唾液は耳下腺から、ネバネバ唾液は舌下腺から、
顎下腺はサラサラとネバネバ唾液の混合です。
その特徴、役割の違いは以下の通りです。
〈サラサラ唾液〉
・副交感神経がコントロール
(食事中やリラックス時に分泌されやすい)
・水、イオンが多く分泌され
唾液アミラーゼなどを多く含む
・唾液腺の漿液細胞から作られる
・食べ物を飲み込みやすくする
・口の中を洗浄して中性に保つ
〈ネバネバ唾液〉
・副交感神経がコントロール
(食事中やリラックス時に分泌されやすい)
・水、イオンが多く分泌され
唾液アミラーゼなどを多く含む
・唾液腺の漿液細胞から作られる
・食べ物を飲み込みやすくする
・口の中の粘膜を守り、保湿する
この二つの性質の唾液がバランスよく働いてくれることがベスト。
また、特別な刺激がなくても絶えず分泌される固有唾液と食物による刺激・顎の運動・味覚などによって分泌される反射唾液があります。
<唾液分泌の仕組み>
食物などが口の中に入って溶けだした化学物資によって
↓
舌の粘膜が刺激を受ける
↓
口腔内で一定の食物感覚を得る
↓
これらを知覚する神経が刺激される
↓
それが脳へ伝達されて唾液が分泌される
唾液が分泌される唾液腺も大切に、自分の気持ちも大切にしていきたいですね。
次回は唾液の働きについてお伝えしていきます。
あなたの日々が笑顔あふれる潤いある時間になりますように。
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